第一回:Postデッキ(青単Post、青赤Post、青黒t赤Post、緑単Post)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201081634191950

第二回:青単・白単(青単クロックパーミッション、青単メガパーミッション、白単ビートダウン)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201102209504927/

第三回:緑単ビートダウン(緑単感染、緑青感染、緑単ストンピィ)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201120415323169/

第四回:黒単・赤単(黒単コントロール、赤単バーン、赤単ゴブリン)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201170611197407/

第五回:ストーム(青赤ストーム、青黒赤ストーム、白青黒ストーム)

最終回:親和とその他(親和、上陸ボロス、白単Post、緑白クローク、緑黒拷問生活)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201262206224449/


どうも、tzwです。
今回はPauperのデッキ紹介記事、第5回目です。

今日はPauper界のコンボデッキの代表格、ストームデッキをご紹介しましょう。

≪8.一撃必殺コンボの代表、ストーム≫

コモンカードは主にクリーチャーや除去、カウンターなどが多く、コンボのキーカードになりやすいカードはレアやアンコモンに多い特徴があります。
しかし、《暗黒の儀式/Dark Ritual(MMQ)》《水蓮の花びら/Lotus Petal(TMP)》のような一時的なマナ加速はコモンに多く存在していますし、そこから繋がるストーム系カードはコモンにも存在します。
その代表的なカードが《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》《巣穴からの総出/Empty the Warrens(TSP)》です。
『青赤ストーム』
by cosmefulanito
Pauper Daily #3314251(1/23)4戦全勝

【メインデッキ:60】
8《島/Island》
2《山/Mountain》
4《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M11)》

3《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker(ZEN)》
1《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide(PLC)》

2《水蓮の花びら/Lotus Petal(TMP)》
4《彩色の星/Chromatic Star(10E)》

3《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》
4《思案/Ponder(M12)》
4《炎の儀式/Rite of Flame(CSP)》
4《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》
4《留まらぬ発想/Ideas Unbound(SOK)》
4《巣穴からの総出/Empty the Warrens(TSP)》

4《渦まく知識/Brainstorm(MMQ)》
4《魔力変/Manamorphose(SHM)》
3《煮えたぎる歌/Seething Song(9ED)》
2《噴出/Gush(MMQ)》


【サイドボード:15】
3《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder(ONS)》
2《消灯/Curfew(USG)》
3《万の眠り/Gigadrowse(GPT)》
4《払拭/Dispel(WWK)》
3《残響する真実/Echoing Truth(DST)》

ストームデッキは大量のマナ加速呪文やドロー呪文を繋げてから《ぶどう弾》《巣穴からの総出》をプレイし、一気にゲームを決めるデッキです。
決まればほぼ確実に勝つことができますが、途中でプレイできるカードがなくなってしまったり、キーカードが引けなかったりするとその時点でほぼ敗北が決まります。
そのため、どのタイミングでコンボをスタートさせるのかが最大のポイントとなります。

このデッキの場合、決め手は《ぶどう弾》による大量ダメージか、《巣穴からの総出》による大量のゴブリントークンを《ゴブリンの奇襲隊》で全体強化+速攻付与で押しつぶします。
どちらも決まればそうそう負けることがないので、メイン戦での勝率は高めです。
しかし、サイドボード後はそうはいかないのがコンボデッキの宿命。こんなデッキを無視してもらえるはずはありません。
特に白系デッキの《縫合の僧侶/Suture Priest(NPH)》《軍旗の旗手/Standard Bearer(APC)》《心優しき一角獣/Benevolent Unicorn(MIR)》は、このコンボデッキの宿敵と言えるでしょう。
黒系デッキなら《強迫/Duress(M11)》のような手札破壊がありますし、赤系デッキの《地鳴りの揺るぎ/Seismic Shudder(ZEN)》や青系デッキの《残響する真実/Echoing Truth(DST)》がせっかく出したトークンを薙ぎ払ってしまいます。
またデッキの構造上除去を持たないため、感染デッキには逆に2ターンキルを決められることもあり、メイン戦すら危ういことも多いです。

サイドボードはこれらのカードの対策が主です。
《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder(ONS)》は《残響する真実》《残響する衰微/Echoing Decay(DST)》対策。
《消灯/Curfew(USG)》は最近青系のサイドボードに使われているカードで、主に感染デッキ対策として使われます。《巨森の蔦/Vines of Vastwood(ZEN)》にはじかれないのがメリットですね。
《払拭/Dispel(WWK)》《万の眠り/Gigadrowse(GPT)》はカウンターを持つ青系デッキ対策。《残響する真実》と共に、同系対策としても使用されます。



他のストームデッキを見てみましょう。
『青黒赤ストーム』
by gforgregarious
Pauper Daily #3314251(1/23)3勝1敗

【メインデッキ:60】
2《地熱の割れ目/Geothermal Crevice(INV)》
4《泥炭の沼地/Peat Bog(MMQ)》
4《鋭き砂岩/Sandstone Needle(MMQ)》
3《硫黄孔/Sulfur Vent(INV)》

4《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker(ZEN)》
3《ディミーア家の護衛/Dimir House Guard(RAV)》

4《水蓮の花びら/Lotus Petal(TMP)》
2《彩色の宝球/Chromatic Sphere(MRD)》
4《彩色の星/Chromatic Star(10E)》

4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》
4《炎の儀式/Rite of Flame(CSP)》
4《血の署名/Sign in Blood(M11)》
4《巣穴からの総出/Empty the Warrens(TSP)》

4《暗黒の儀式/Dark Ritual(MMQ)》
4《陰謀団の儀式/Cabal Ritual(TOR)》
4《魔力変/Manamorphose(SHM)》
2《煮えたぎる歌/Seething Song(9ED)》


【サイドボード:15】
1《蒸気孔/Steam Vents(GPT)》
4《傷跡/Scar(SHM)》
4《強迫/Duress(M11)》
2《鋭い痛み/Flaring Pain(JUD)》
4《減縮/Shrivel(ROE)》

こちらも基本的な動きは変わりませんが、黒を追加したことにより《暗黒の儀式》《陰謀団の儀式/Cabal Ritual(TOR)》が採用できることがメリットとなります。
またこのデッキでは《ディミーア家の護衛/Dimir House Guard(RAV)》を採用し、《巣穴からの総出》をサーチすることも可能です。そのためか《ぶどう弾》を採用せず、トークンによる勝利1本に絞っていますね。
土地構成も特徴的で、すべて2マナ出る土地で構成されています。土地自体がマナ加速となっているため、マナが足りなくて困ることは少ないでしょう。

このように、3色バージョンはマナ加速に優れ、2色バージョンよりも早く動くことも可能です。
しかし、サイド後に対策されやすいのも変わりないので、サイドプランはしっかり組みましょう。



『白青黒“使い魔”ストーム』
by Archer.
Pauper Daily #3314217(1/22)3勝1敗

【メインデッキ:60】
6《島/Island》
2《平地/Plains》
2《沼/Swamp》
3《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M11)》
2《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》
3《アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery(DIS)》
3《ディミーアの水路/Dimir Aqueduct(RAV)》

4《フェアリーの大群/Cloud of Faeries(ULG)》
4《夜景学院の使い魔/Nightscape Familiar(PLS)》
4《陽景学院の使い魔/Sunscape Familiar(PLS)》
3《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》
3《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》
1《記憶の壁/Mnemonic Wall(ROE)》

3《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum(LRW)》

2《傷鱗の儀式/Scarscale Ritual(SHM)》
4《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》
1《予感/Foresee(M11)》
3《綿密な分析/Deep Analysis(TOR)》
3《時間の亀裂/Temporal Fissure(SCG)》

4《断絶/Snap(ULG)》


【サイドボード:15】
1《心優しき一角獣/Benevolent Unicorn(MIR)》
3《孤独な宣教師/Lone Missionary(ROE)》
3《水流破/Hydroblast(5ED)》
3《残響する衰微/Echoing Decay(DST)》
2《虹色の断片/Prismatic Strands(JUD)》
3《殺し/Snuff Out(MMQ)》

こちらは今までのストームデッキとは違い、《時間の亀裂/Temporal Fissure(SCG)》をキーカードとしたデッキです。
《アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery(DIS)》のような2マナランドを《断絶/Snap(ULG)》《フェアリーの大群/Cloud of Faeries(ULG)》といったフリースペルでアンタップすることで、マナを多く引き出すことができます。
さらに《夜景学院の使い魔/Nightscape Familiar(PLS)》によって青の呪文のマナを軽減することも可能なので、複数の使い魔と2枚ランドがあると、マナ加速とドローが連鎖的に起こり、ストームを稼ぐことができます。
最後は《時間の亀裂》で相手のパーマネントを全てバウンスし、《フェアリーの大群》などの残ったクリーチャーで毎ターン殴っているだけで勝ててしまいます。

このデッキはコンボスタートまで時間がかかるので、上記2種のような瞬殺コンボとはいきませんが、使い魔や2マナランドの支援を受けながらのドロー加速が可能なため、安定性は比較的高いです。
序盤からマナ加速からプレイした飛行クリーチャーで攻撃し続け、地上を使い魔2種類や《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》といった防御的なクリーチャーで止める。そしてカードが揃ったらコンボスタートというのが基本なので、ストームデッキというよりは、コントロール要素の強い飛行ビートダウンといったところでしょうか。

また《時間の亀裂》の利点として、《ぶどう弾》《巣穴からの総出》と比べて対策されにくいという点もあります。
赤系ストームは対策カードが多いのに対し、《時間の亀裂》は《軍旗の旗手》くらいしかないです。
逆に感染デッキや赤単ゴブリンのような高速のビートダウンには、何も出来ずに負けてしまうことがあるので、《孤独な宣教師/Lone Missionary(ROE)》《殺し/Snuff Out(MMQ)》《消灯》などで対策することが多いですね。




というわけで、今回はストームデッキ特集でした。
次回はたまに見かけるローグデッキ特集で、このシリーズを終了したいと思います。

それでは、またどこかでお会いしましょう。

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