第一回:Postデッキ(青単Post、青赤Post、青黒t赤Post、緑単Post)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201081634191950
第二回:青単・白単(青単クロックパーミッション、青単メガパーミッション、白単ビートダウン)
第三回:緑単ビートダウン(緑単感染、緑青感染、緑単ストンピィ)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201120415323169/
第四回:黒単・赤単(黒単コントロール、赤単バーン、赤単ゴブリン)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201170611197407/
第五回:ストーム(青赤ストーム、青黒赤ストーム、白青黒ストーム)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201260025472774/
最終回:親和とその他(親和、上陸ボロス、白単Post、緑白クローク、緑黒拷問生活)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201262206224449/
どうも、tzwです。
今回はレポをお休みにして、Pauperデッキ紹介記事と行きましょう。
今回もCardbot様での販売価格も掲載しておきました(2012/1/10現在)。青字は1tix以上のカードを、赤字は5tix以上のカードとなっています。ご参考にどうぞ。
≪3.動きがまるでレガシー? ~青単クロックパーミッション~≫
最新エキスパンション『イニストラード』。
このセットに登場したカードと言えば、何を思い浮かべますか?
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》
《情け知らずのガラク/Garruk Relentless(ISD)》
《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》
etc...
まあ大体の人は、スタンダードやレガシーで大活躍中のレア・神話レアカードを思い浮かべると思います。
ですが、スタンでもレガシーでも引っ張りだこな『コモン』カードがありますよね!
そう、《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》です。
そして、それと相性のいい《渦まく知識/Brainstorm(MMQ)》もコモンです。
という事は…。
このデッキは、いわゆる『クロックパーミッション』に属するデッキです。
序盤から《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》《幻影の熊/Phantasmal Bear(M12)》《フェアリーの大群/Cloud of Faeries(ULG)》を展開し、相手を攻めたてます。
《幻影の熊》はデメリットこそありますが、青の1マナクリーチャーとしては破格のサイズ。序盤のプレッシャーとしては十分です。《フェアリーの大群》は土地アンタップ能力があるため、手札に複数ある場合はすべて展開することも可能。さらにこれにより《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》の威力も向上します。
ビートダウンの弱点である手札の息切れも、《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours(BOK)》の忍術でクロックアップと共にドローを加速。これで《呪文づまりのスプライト》を手札に戻せば、相手の行動をかなり制限することもできます。
《フェアリーの大群》と同じように、《断絶/Snap(ULG)》も優秀なフリースペルです。相手のアタッカーをバウンスし、さらにカウンターを構えることができるというのは非常に強いですね。
フリースペルやピッチスペル、カウンターをうまく使えば、最初から最後まで戦線を維持しつつ、相手をほぼロック状態に持ち込むことすら可能です。
サイドボードは、このデッキが苦手とする赤系の火力満載デッキをメタっていますね。
《シー・スプライト/Sea Sprite(5ED)》《ウェザーシード・フェアリー/Weatherseed Faeries(ULG)》は共にプロテクション(赤)を持っているので、赤単から見ると非常に頭の痛い存在。
《残響する真実/Echoing Truth(DST)》は《巣穴からの総出/Empty the Warrens(TSP)》ストーム対策ですが、普通に追加の除去としても使えます。
《鋼の妨害/Steel Sabotage(MBS)》は展開力が高く、マナコストが多めで《呪文づまりのスプライト》でカウンターしきれない親和デッキ対策ですが、タフネス1のカードが多いこのデッキにとって致命傷になる《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》対策や、《尖塔のゴーレム/Spire Golem(DST)》《剃刀のゴーレム/Razor Golem(DST)》《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr(SOM)》といったよく見るアーティファクトクリーチャー対策にもなるカード。
1マナということもあり、見た目以上に扱いやすいカードです。
あと、青単と言えば、今では懐かしいメガパーミッションも存在します。
アドバンテージとカウンター、そしてフライヤーでフィニッシュという流れは変わりません。
ほぼ0マナで出てくる《尖塔のゴーレム》は攻防に優れており、それが連打されるとビートダウンデッキもお手上げです。
このデッキではサイドボードに採用されていますが、デッキによっては《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron(TSP)》と併用しているデッキもあります。あのサイズのフライヤーはPauperでなかなか存在しないので、かなりの脅威ですね。
《流砂/Quicksand(WWK)》と《海賊の魔除け/Piracy Charm(PLC)》はビート対策ですが、この2枚は本当に強いです。ビートダウンデッキでこのようなデッキを相手にする際は、これらの除去に注意しましょう。
≪4.メタに合わせた柔軟性が強み ~白単ビートダウン~≫
続いては『白単ビートダウン』です。
ここ最近のスタンダードをにぎわせた白のカードと言えば、《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》。
そう、あのカードはコモンなのです。
それに軽い装備品が加わると、いったいどうなるでしょうか?
白単は見た通り、クリーチャーを出して、装備品を付けて殴るデッキです。
飛行クリーチャーが多く、装備品が複数出るとあっという間に相手のライフを削っていきます。
特に《戦隊の鷹》はこのデッキで数少ないアドが取れるカード。攻防に大活躍します。
しかしそれ以上に、白単には大きなメリットがあります。それが豊富な除去と柔軟なサイドボード。
まず除去ですが、《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》は1回限りではありますが、1点ダメージを与えてくれます。
Pauperのクリーチャーには《火花鍛冶/Sparksmith(ONS)》《秘密を掘り下げる者》《縫合の僧侶/Suture Priest(NPH)》《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf(NPH)》など、タフネス1の重要なクリーチャーが多く、これらに1マナで対処でき、さらにクロックとして場に残るこのクリーチャーは見た目以上に便利です。
また《損ない/Unmake(EVE)》《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》といった除去も多いので、クリーチャーデッキにも耐性があります。
さらに《心優しきボディガード/Benevolent Bodyguard(JUD)》《虹色の断片/Prismatic Strands(JUD)》といったプロテクション付与やダメージ軽減カードは戦闘を有利にしますし、単色デッキの多いPauper環境なら《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact(DIS)》は非常に強力なクリーチャーです。
そしてサイドボードカード。ここにはあらゆるデッキに対して有利になるカードが詰め込めるのがポイント。
例えば…
これらのカードを、メタに合わせてサイドに入れたり、メインから採用することでゲームを優位に進めていくことができるのが、白単の最大のポイントでしょう。
今回紹介したAndreyS氏のデッキだと、メインから《縫合の僧侶》《軍旗の旗手》《虹色の断片》《コーの奉納者》を採用することで、ストームや感染、同系に強くなっているのが特徴的ですね。
ただ弱点もあります。白単は結構線が細く、除去や装備品が無いと勝つまでに時間がかかることが多いです。
そのため、このデッキを使うときは事前にトナプラなどで練習をしておくことをお勧めします。
また黒単に対しても弱いですね。特に《黒曜石の見習い僧》を除去できる《ゲスの評決/Geth’s Verdict(NPH)》《減縮/Shrivel(ROE)》《鋸刃の矢》が多く、《堕落/Corrupt(USG)》などで大量ライフゲインされると非常に痛いです。
《鋸刃の矢》が《ギルドパクトの守護者》にも有効である点も注意です。どうしてもだめなら《黒の防御円/Circle of Protection: Black》採用も考えてください。
というわけで、今回は青単と白単をご紹介しました。
今回紹介する予定だった緑単は次回紹介する予定です。
今回のデッキは、前回のデッキよりは比較的安く組み上げることができます。
年末年始に行われた『ウィンターセレブレーション』で、テンペストブロックとウルザブロックのシールドが行われ、さらに昨年にメルカディアンマスクスが発売されたため、青単で使用する《フェアリーの大群》《渦まく知識》《目くらまし》などが大幅に安くなったのが原因でしょうか。
次回紹介する緑単感染はその恩恵を大きく受けたデッキです。お楽しみに。
それでは、また次回お会いしましょう。
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201081634191950
第二回:青単・白単(青単クロックパーミッション、青単メガパーミッション、白単ビートダウン)
第三回:緑単ビートダウン(緑単感染、緑青感染、緑単ストンピィ)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201120415323169/
第四回:黒単・赤単(黒単コントロール、赤単バーン、赤単ゴブリン)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201170611197407/
第五回:ストーム(青赤ストーム、青黒赤ストーム、白青黒ストーム)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201260025472774/
最終回:親和とその他(親和、上陸ボロス、白単Post、緑白クローク、緑黒拷問生活)
http://pggreatgoodbadpoor.diarynote.jp/201201262206224449/
どうも、tzwです。
今回はレポをお休みにして、Pauperデッキ紹介記事と行きましょう。
今回もCardbot様での販売価格も掲載しておきました(2012/1/10現在)。青字は1tix以上のカードを、赤字は5tix以上のカードとなっています。ご参考にどうぞ。
≪3.動きがまるでレガシー? ~青単クロックパーミッション~≫
最新エキスパンション『イニストラード』。
このセットに登場したカードと言えば、何を思い浮かべますか?
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》
《情け知らずのガラク/Garruk Relentless(ISD)》
《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》
etc...
まあ大体の人は、スタンダードやレガシーで大活躍中のレア・神話レアカードを思い浮かべると思います。
ですが、スタンでもレガシーでも引っ張りだこな『コモン』カードがありますよね!
そう、《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》です。
そして、それと相性のいい《渦まく知識/Brainstorm(MMQ)》もコモンです。
という事は…。
『青単クロックパーミッション』
by rwayne
Pauper Daily #3253807(1/9)3勝1敗
【メインデッキ:60】
18《島/Island》
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》
2《幻影の熊/Phantasmal Bear(M12)》
4《フェアリーの大群/Cloud of Faeries(ULG)》(1.19tix)
4《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》
4《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours(BOK)》(0.70tix)
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》
3《魔力の乱れ/Force Spike(7ED)》
4《渦まく知識/Brainstorm(MMQ)》(1.12tix)
4《対抗呪文/Counterspell(7ED)》(0.22tix)
2《目くらまし/Daze(NEM)》(2.35tix)
4《断絶/Snap(ULG)》(0.46tix)
2《剥奪/Deprive(ROE)》
1《噴出/Gush(MMQ)》(0.64tix)
【サイドボード:15】
4《シー・スプライト/Sea Sprite(5ED)》
3《ウェザーシード・フェアリー/Weatherseed Faeries(ULG)》
1《水流破/Hydroblast(5ED)》(3.21tix)
3《鋼の妨害/Steel Sabotage(MBS)》
4《残響する真実/Echoing Truth(DST)》(1.6tix)
このデッキは、いわゆる『クロックパーミッション』に属するデッキです。
序盤から《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》《幻影の熊/Phantasmal Bear(M12)》《フェアリーの大群/Cloud of Faeries(ULG)》を展開し、相手を攻めたてます。
《幻影の熊》はデメリットこそありますが、青の1マナクリーチャーとしては破格のサイズ。序盤のプレッシャーとしては十分です。《フェアリーの大群》は土地アンタップ能力があるため、手札に複数ある場合はすべて展開することも可能。さらにこれにより《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》の威力も向上します。
ビートダウンの弱点である手札の息切れも、《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours(BOK)》の忍術でクロックアップと共にドローを加速。これで《呪文づまりのスプライト》を手札に戻せば、相手の行動をかなり制限することもできます。
《フェアリーの大群》と同じように、《断絶/Snap(ULG)》も優秀なフリースペルです。相手のアタッカーをバウンスし、さらにカウンターを構えることができるというのは非常に強いですね。
フリースペルやピッチスペル、カウンターをうまく使えば、最初から最後まで戦線を維持しつつ、相手をほぼロック状態に持ち込むことすら可能です。
サイドボードは、このデッキが苦手とする赤系の火力満載デッキをメタっていますね。
《シー・スプライト/Sea Sprite(5ED)》《ウェザーシード・フェアリー/Weatherseed Faeries(ULG)》は共にプロテクション(赤)を持っているので、赤単から見ると非常に頭の痛い存在。
《残響する真実/Echoing Truth(DST)》は《巣穴からの総出/Empty the Warrens(TSP)》ストーム対策ですが、普通に追加の除去としても使えます。
《鋼の妨害/Steel Sabotage(MBS)》は展開力が高く、マナコストが多めで《呪文づまりのスプライト》でカウンターしきれない親和デッキ対策ですが、タフネス1のカードが多いこのデッキにとって致命傷になる《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》対策や、《尖塔のゴーレム/Spire Golem(DST)》《剃刀のゴーレム/Razor Golem(DST)》《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr(SOM)》といったよく見るアーティファクトクリーチャー対策にもなるカード。
1マナということもあり、見た目以上に扱いやすいカードです。
あと、青単と言えば、今では懐かしいメガパーミッションも存在します。
『青単パーミッション』
by ManuGodineau
Pauper Premier #3253925(1/7)4位
【メインデッキ:60】
20《島/Island》
4《流砂/Quicksand(WWK)》
4《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》
4《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》
4《尖塔のゴーレム/Spire Golem(DST)》
4《海賊の魔除け/Piracy Charm(PLC)》
4《対抗呪文/Counterspell(7ED)》
2《剥奪/Deprive(ROE)》
2《禁制/Prohibit(INV)》
2《残響する真実/Echoing Truth(DST)》
4《誤算/Miscalculation(ULG)》
4《熟慮/Think Twice(ISD)》
2《ウーナの寵愛/Oona’s Grace(EVE)》
【サイドボード:15】
2《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron(TSP)》
2《撹乱/Disrupt(WTH)》
4《水流破/Hydroblast(5ED)》
3《鎖の呪い/Curse of Chains(SHM)》
2《除外/Exclude(INV)》
2《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》(9.18tix)
アドバンテージとカウンター、そしてフライヤーでフィニッシュという流れは変わりません。
ほぼ0マナで出てくる《尖塔のゴーレム》は攻防に優れており、それが連打されるとビートダウンデッキもお手上げです。
このデッキではサイドボードに採用されていますが、デッキによっては《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron(TSP)》と併用しているデッキもあります。あのサイズのフライヤーはPauperでなかなか存在しないので、かなりの脅威ですね。
《流砂/Quicksand(WWK)》と《海賊の魔除け/Piracy Charm(PLC)》はビート対策ですが、この2枚は本当に強いです。ビートダウンデッキでこのようなデッキを相手にする際は、これらの除去に注意しましょう。
≪4.メタに合わせた柔軟性が強み ~白単ビートダウン~≫
続いては『白単ビートダウン』です。
ここ最近のスタンダードをにぎわせた白のカードと言えば、《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》。
そう、あのカードはコモンなのです。
それに軽い装備品が加わると、いったいどうなるでしょうか?
『白単ビートダウン』
by AndreyS
Pauper Daily #3253817(1/9)4戦全勝
【メインデッキ:60】
21《平地/Plains》
3《心優しきボディガード/Benevolent Bodyguard(JUD)》
4《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
2《縫合の僧侶/Suture Priest(NPH)》
2《軍旗の旗手/Standard Bearer(APC)》(1.85tix)
4《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》
4《コーの空漁師/Kor Skyfisher(ZEN)》
2《コーの奉納者/Kor Sanctifiers(ZEN)》
3《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact(DIS)》
4《剃刀のゴーレム/Razor Golem(DST)》
4《骨断ちの矛槍/Bonesplitter(MRD)》
2《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》
2《虹色の断片/Prismatic Strands(JUD)》(0.50tix)
3《損ない/Unmake(EVE)》
【サイドボード:15】
1《軍旗の旗手/Standard Bearer(APC)》
2《縫合の僧侶/Suture Priest(NPH)》
2《心優しき一角獣/Benevolent Unicorn(MIR)》(0.58tix)
2《黒曜石の見習い僧/Obsidian Acolyte(INV)》(0.62tix)
3《真紅の見習い僧/Crimson Acolyte(INV)》(2.60tix)
1《コーの奉納者/Kor Sanctifiers(ZEN)》
1《塵は塵に/Dust to Dust(5ED)》
3《Holy Light(DRK)》(0.15tix)
白単は見た通り、クリーチャーを出して、装備品を付けて殴るデッキです。
飛行クリーチャーが多く、装備品が複数出るとあっという間に相手のライフを削っていきます。
特に《戦隊の鷹》はこのデッキで数少ないアドが取れるカード。攻防に大活躍します。
しかしそれ以上に、白単には大きなメリットがあります。それが豊富な除去と柔軟なサイドボード。
まず除去ですが、《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》は1回限りではありますが、1点ダメージを与えてくれます。
Pauperのクリーチャーには《火花鍛冶/Sparksmith(ONS)》《秘密を掘り下げる者》《縫合の僧侶/Suture Priest(NPH)》《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf(NPH)》など、タフネス1の重要なクリーチャーが多く、これらに1マナで対処でき、さらにクロックとして場に残るこのクリーチャーは見た目以上に便利です。
また《損ない/Unmake(EVE)》《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》といった除去も多いので、クリーチャーデッキにも耐性があります。
さらに《心優しきボディガード/Benevolent Bodyguard(JUD)》《虹色の断片/Prismatic Strands(JUD)》といったプロテクション付与やダメージ軽減カードは戦闘を有利にしますし、単色デッキの多いPauper環境なら《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact(DIS)》は非常に強力なクリーチャーです。
そしてサイドボードカード。ここにはあらゆるデッキに対して有利になるカードが詰め込めるのがポイント。
例えば…
《軍旗の旗手/Standard Bearer(APC)》
《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》や《時間の亀裂/Temporal Fissure(SCG)》を使うストームデッキに良く効く一枚。
《怨恨/Rancor(ULG)》《巨大化/Giant Growth(M11)》に頼る緑単感染やストンピィデッキにも使え、これに対処できないと投了もの。
《縫合の僧侶/Suture Priest(NPH)》
《巣穴からの総出/Empty the Warrens(TSP)》ストーム対策の筆頭カード。デッキの構成上メインから入っていることが多く、ビートダウンデッキ相手にもダメージレースを有利にしてくれます。
《心優しき一角獣/Benevolent Unicorn(MIR)》《虹色の断片/Prismatic Strands(JUD)》
《ぶどう弾》ストーム殺しの1枚。
《Holy Light(DRK)》
基本サイズが1/1であることが多い緑単感染デッキに良く効きますが、メインは《巣穴からの総出》のトークン対策であることが多いです。
《塵は塵に/Dust to Dust(5ED)》《コーの奉納者/Kor Sanctifiers(ZEN)》《解呪/Disenchant(TSB)》《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》
親和デッキ対策と同時に、同系で《未達への旅》や《骨断ちの矛槍/Bonesplitter(MRD)》《剃刀のゴーレム》を破壊するのにもよく使います。
《黒曜石の見習い僧/Obsidian Acolyte(INV)》《真紅の見習い僧/Crimson Acolyte(INV)》、各種《防御円/Circle of Protection》
昔から黒単、赤単を多数葬ってきたカードたち。特に《軍旗の旗手》とのシナジーは凶悪。
これらのカードを、メタに合わせてサイドに入れたり、メインから採用することでゲームを優位に進めていくことができるのが、白単の最大のポイントでしょう。
今回紹介したAndreyS氏のデッキだと、メインから《縫合の僧侶》《軍旗の旗手》《虹色の断片》《コーの奉納者》を採用することで、ストームや感染、同系に強くなっているのが特徴的ですね。
ただ弱点もあります。白単は結構線が細く、除去や装備品が無いと勝つまでに時間がかかることが多いです。
そのため、このデッキを使うときは事前にトナプラなどで練習をしておくことをお勧めします。
また黒単に対しても弱いですね。特に《黒曜石の見習い僧》を除去できる《ゲスの評決/Geth’s Verdict(NPH)》《減縮/Shrivel(ROE)》《鋸刃の矢》が多く、《堕落/Corrupt(USG)》などで大量ライフゲインされると非常に痛いです。
《鋸刃の矢》が《ギルドパクトの守護者》にも有効である点も注意です。どうしてもだめなら《黒の防御円/Circle of Protection: Black》採用も考えてください。
というわけで、今回は青単と白単をご紹介しました。
今回紹介する予定だった緑単は次回紹介する予定です。
今回のデッキは、前回のデッキよりは比較的安く組み上げることができます。
年末年始に行われた『ウィンターセレブレーション』で、テンペストブロックとウルザブロックのシールドが行われ、さらに昨年にメルカディアンマスクスが発売されたため、青単で使用する《フェアリーの大群》《渦まく知識》《目くらまし》などが大幅に安くなったのが原因でしょうか。
次回紹介する緑単感染はその恩恵を大きく受けたデッキです。お楽しみに。
それでは、また次回お会いしましょう。
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