どうも、tzwです。
最近スタンダードよりもBFZドラフトのほうがアツいです。
今までで8ドラ3回、4ドラ2回とまだまだ試行回数が少なく、さらに勝ち数は8ドラが2-1が2回、1-2が1回。4ドラに至っては1-1と0-2と未だに全勝がありません。
しかし、ドラフトをやるたびに新しい知識や反省点が次々と見つかり、次々と新しい考えが浮かびあがってきます。そしてそれを元にまたドラフトをし、また得るものがあって、そしてまたドラフト…。なんかヤバイ薬みたいな話ですが、とにかく現時点である程度まとまってきたものがあるので、それについて書いてみようと思います。

緑黒トークンというアーキタイプです。


1.緑黒というカラーについて

緑黒は、緑のエルドラージ・末裔トークンを並べる戦術と、黒のクリーチャーを生け贄に捧げることをコストにしたり、ボーナスを得るカードを組み合わせるアーキタイプです。
一般的には緑黒サクリファイスと呼ばれていると思います。自分もそう呼んでいました。
ですが、末裔トークンはパワーが1あるため、全体強化系の同盟者である《タジュールの戦呼び/Tajuru Warcaller》《タジュールの獣使い/Tajuru Beastmaster》をフィニッシャーに据えた、トークン戦術もかなり効果的だったため、私は緑黒トークンと今は呼んでいます(まあ好きに呼んでいいと思うけどw)。


2.緑を肯定するカード達

今までの経験とカードリストを眺めた感想からすると、あまり黒というカラー自体には魅力はありません。
トークン生産、全体強化、その他の戦力を見ても、緑のほうが魅力的なカードが多いと思います。
なので、この緑黒に行く前に、まずは緑の強力なカードを抑えに行くべきだと思います。
【神話レア】
《下生えの勇者/Undergrowth Champion》
《ムラーサの緑守り/Greenwarden of Murasa》

【レア】
《オラン=リーフのハイドラ/Oran-Rief Hydra》
《彼方より/From Beyond》
《獣呼びの学者/Beastcaller Savant》
《放浪する森林/Woodland Wanderer》

【アンコモン】
《血統の観察者/Brood Monitor》
《タジュールの戦呼び/Tajuru Warcaller》

(注意:上記のカードに加え、《バーラ・ゲドを滅ぼすもの/Bane of Bala Ged》《不死のビヒモス/Deathless Behemoth》《果てしなきもの/Endless One》《忘却蒔き/Oblivion Sower》といったエルドラージもありますが、これらはどのデッキでも入る可能性があるのでリスト外とします。)

上記のカード達は、緑黒をやる理由にはなりませんが、緑をやる理由には十分なるカードです。
まずはこのへんから入るといいと思います。
もちろん、もっと強い他の色のカードがあるなら、緑以外を模索するべきです。


3.緑黒に舵をきっかけとなりうるカードたち

次に、これが流れてきたら緑黒に行ける、または緑黒が空いてるサインと読み取れるだろうと思われるカードたちです。
ただ、最初の数ピックは誤情報である可能性も高いため、あまり信用し過ぎるのも注意しましょう。
【レア】
《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter》
《息詰まる忌まわしきもの/Smothering Abomination》
《グール・ドラズの監視者/Guul Draz Overseer》

【アンコモン】
《血統の解体者/Brood Butcher》
《腐敗のシャンブラー/Rot Shambler》
《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat》
《捕らわれの宿主/Carrier Thrall》

【コモン】
《骨の粉砕/Bone Splinters》

マルチカラーは一番わかりやすい例だと思います。《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter》は初手でもとりますが、《血統の解体者/Brood Butcher》は4手目くらいでも取れる時があるので、その時は強力なサインと見ましょう。他のアンコモンとコモンは色が合えばとりあえず取るという人もいるでしょうが、それでも流れてくるならそれは上がその色をやってないというサインだと思います。ピックして緑黒へ行きましょう。
あ、黒の神話レア2種と《破滅の道/Ruinous Path》はどう見ても初手級なんで、流れてこないと思いますよ。


4.汎用性の高い緑黒パーツを優先してピックする

もし緑黒に舵を切ったなら、そこからは欲しいカードを順番にピックするだけです。
ただ、欲しいカードが同時に複数でることもありますので、優先順位をある程度つける必要はあるでしょう。

まず、レアリティが高いカードは取ったほうがいいですw
枚数が少ないですし、下家に「こいつは緑(黒)をやっていない」という誤情報を流してしまう可能性もありますからね。
次に、他のデッキでも投入される可能性のあるカードから取りましょう。そういうカードはアーキタイプ環境では貴重なので、まず帰ってきません。
『点数を高めにするべきカード』

緑と黒の初手級レア・神話レア全部

【緑】
《タジュールの戦呼び/Tajuru Warcaller》 ←初手級
《血統の観察者/Brood Monitor》 ←緑ランプ系が使う
《腐敗のシャンブラー/Rot Shambler》 ←専用カードだが、緑系ランプデッキの2マナ枠に使われる可能性はある
《タジュールの獣使い/Tajuru Beastmaster》 ←こいつをマナカーブの頂点に置きたい。できれば2枚取りたいが、ランプ系に取られることもあるため、チャンスがあれば1パック目から確保しておくと後のピックが楽。
《目なしの見張り/Eyeless Watcher》 ←あるだけ欲しい。《タジュールの戦呼び/Tajuru Warcaller》が1枚確保できているなら、これを優先してもいい。

【黒】
《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat》 ←実は同盟者
《捕らわれの宿主/Carrier Thrall》 ←2マナのパワー2でおまけ付きというだけで使われる可能性が高い
《骨の粉砕/Bone Splinters》 ←絶対必要。基本的に専用パーツだが、腐っても確定除去なので取られる可能性は高い。

一方、本当に緑黒じゃないと使えないので人気のないカードもあります。これらは1周する可能性が高いので、後回しにしてもいいと思います。
むしろ、これがぐるぐる回っているようなら、緑黒は自分だけと思っていいでしょう。
《膨れ鞘/Blisterpod》 ←生け贄エンジンの燃料としては最強。1マナは偉すぎる。たまにピックされるため、過信しすぎないこと。
《大食の虚身/Voracious Null》 ←生け贄エンジン。横に並べる戦術が効きにくい相手には、これをデカくして殴る戦術を使おう。他のアーキタイプだとゴミなので、これが最高のサインだったりする。

その他、デッキに入りうるカードたちは以下の通り。
【緑】
《異常な攻撃性/Unnatural Aggression》 ←下準備が必要だが、除去は除去。
《生命湧きのドルイド/Lifespring Druid》 ←マナ加速は強そうだが、マナカーブ順に展開したほうが強いので、3マナから5マナへのジャンプはさほど重要ではない。タフネスが低いので、壁にもなれない。
《タジュールの重鎮/Tajuru Stalwart》 ←3マナ2/3と及第点。序盤は壁として、中盤以降は同盟者として全体強化のトリガーになれる。最近点数が上がってる1枚。
《大カマキリ/Giant Mantis》 ←飛行を止められるのは偉い。サイズもかみ合っている。
《オラン=リーフの発動者/Oran-Rief Invoker》 ←2マナ域を埋められるし、長期戦だと能力も便利。同盟者じゃないのが残念。
《噛み付きナーリッド/Snapping Gnarlid》 ←思った以上に殴れない。緑赤上陸で使おう。
《血統絶やしのワーム/Broodhunter Wurm》 ←このアーキタイプなら、P/Tは逆のほうが良かった。大体相打ち要員。
《領地のベイロス/Territorial Baloth》 ←このサイズなら雑に強い。あるなら入れよう。

【黒】
《カラストリアの夜警/Kalastria Nightwatch》 ←ナイスサイズ。地味に同盟者。能力なんて無かった。
《祭壇の刈り取り/Altar’s Reap》 ←専用パーツだが、そこまで重要ではない。入れても1枚か。
《従順な復活/Dutiful Return》 ←重い。
《悪魔の掌握/Demon’s Grasp》 ←除去だぞ。取ろう。
《完全無視/Complete Disregard》 ←取れ。



5.デッキ例

以下が、想定しているデッキです。
【メインデッキ:40】
9《森/Forest》
8《沼/Swamp》
1《繁殖苗床/Spawning Bed(BFZ)》

2《膨れ鞘/Blisterpod(BFZ)》
1《腐敗のシャンブラー/Rot Shambler(BFZ)》
1《捕らわれの宿主/Carrier Thrall(BFZ)》
1《オラン=リーフの発動者/Oran-Rief Invoker(BFZ)》
1《血統の解体者/Brood Butcher(BFZ)》
1《タジュールの重鎮/Tajuru Stalwart(BFZ)》
2《大食の虚身/Voracious Null(BFZ)》
1《大カマキリ/Giant Mantis(BFZ)》
2《目なしの見張り/Eyeless Watcher(BFZ)》
1《タジュールの戦呼び/Tajuru Warcaller(BFZ)》
1《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter(BFZ)》
2《タジュールの獣使い/Tajuru Beastmaster(BFZ)》
1《不死のビヒモス/Deathless Behemoth(BFZ)》

2《骨の粉砕/Bone Splinters(BFZ)》
1《完全無視/Complete Disregard(BFZ)》
2《末裔の呼び出し/Call the Scions(BFZ)》

トークン生産から始まり、全体強化による物量作戦も、《大食の虚身》による一点突破もできるため、相手に合わせて攻め方を変えながら戦えるのがこのデッキの強みです。末裔トークンはマナ加速だけじゃない!
…というか、このデッキだとサクリファイスし過ぎると頭数足りなくなって弱くなっちゃいますので注意。リソースはしっかり管理しましょう。

是非お試しあれ。てか早く試させてください。

コメント

listener
2015年10月8日21:40

勉強させてもらってます。
こういう記事ってなかなか無いんですよね。もっと欲しい。

SHINE
2015年10月8日22:05

すごく参考になります。リンクさせていただきました。よろしくお願いします。
これからも良記事を楽しみにしています。

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