【2011】日本選手権2011参加レポート ~スタンダード編~【in大阪】
どうも、tzwです。
大阪から無事帰還いたしました。

初めての日本選手権ということで、期待と不安で一杯な3日間でしたが、大きな事故もなく、楽しく終えることができたので良かったです。





…っと言いたいところでしたが、正直なところは悔しいことや苦しいことが多く、色々と悩んだのが本音。
構築ラウンドのデッキ構築ミスやドラフトでのピック&プレイミスもあり、1日目は5-2で踏みとどまったものの、2日目は1-3ドロップという散々な結果。
皆さんの期待に応えられず申し訳ないです。

また、サイドイベントの8人ドラフトは1没。
ホテルでやったチームドラフトは3回やって1-2、0-3、0-3とカーネル連打。最後の8ドラも0-3とまったくいいところ無し。
自分のドラフト方針や構築センスに《炬火のチャンドラ/Chandra, the Firebrand(M12)》+《ソリンの復讐/Sorin’s Vengeance(M12)》を撃ち込まれた気分です。



…まあ、こうウジウジしていても仕方がないので、とりあえず本戦で使用した構築とドラフトのデッキをご紹介したいと思います。
是非皆さんにいろいろと意見をいただきたいので、よければお願いいたします。

まずはスタンダード構築ラウンド。
『Solemn Valakut』

【メインデッキ:60】

12《山/Mountain》
5《森/Forest》
4《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》
3《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M11)》
3《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》
1《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》

4《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》
2《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》
4《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》
4《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》
1《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》

3《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
4《不屈の自然/Rampant Growth(M12)》
4《探検/Explore(WWK)》
1《四肢切断/Dismember(NPH)》
2《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》
3《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith(MBS)》



【サイドボード:15】

2《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》
2《焼却/Combust(M12)》
1《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》
2《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》
1《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》
1《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》
3《攻撃的な行動/Act of Aggression(NPH)》
1《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》
2《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》

日本公式や他の方のDN上でも紹介されていたが、あのLSV氏が連載記事で紹介していた《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith(MBS)》型のヴァラクートの影響を受けています。

実は元々ヴァラクートを使う予定は無く、別のデッキを使う予定でしたが、調整が不十分なために全て没となり、今まで使ってきたヴァラクートを再度復帰させることにしました。

ヴァラクートを再起動させた理由としては、

①M12で《不屈の自然/Rampant Growth(M12)》《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》が登場し、4ターン目《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》を決めやすくなっただけではなく、《真面目な身代わり》に《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》への耐性があるため、安定感が向上した事。
②基本的にヴァラクートはM12でさらに高速化した赤単への耐性が低いが、《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》《紅蓮地獄/Pyroclasm(M12)》で意外と何とかなることがテストプレイで判明。1ターン遅くなるが、《紅蓮地獄》を《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》にすると白茶単《鍛えられた鋼/Tempered Steel(SOM)》デッキにも対応できる事。
③ヴァラクートが最も苦手にしている青赤《欠片の双子/Splinter Twin(ROE)》デッキが減少傾向にある事。
④メタが混沌としているときは、最速5ターンキルから長期戦まで幅広くできるデッキのほうが強いという事。

特に①は一番大きな点で、《真面目な身代わり》のおかげで緑マナの確保が以前より簡単になりました。
また《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》の存在もあり(今回のメインデッキにはありませんが)、青相手でも予想以上に通ってしまうことが多いです。

メインデッキを順番に見ていくと…
12《山/Mountain》
5《森/Forest》
4《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》
3《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M11)》
3《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》
1《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》

28枚の土地。これは正直もっと練り直したほうが良かったと思います。
まず緑マナが12枚ですが、これは《身代わり》を考えて緑マナを少なくしました。
しかしそれでは最速キルの可能性が低くなり、マリガンや4ターン目までマグロという最悪の結果しか生み出しません。
また、上位には青白や青黒といったコントロールデッキが多いため、《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》のようなミシュラランドが非常に強力なプレッシャーとなってくれます。《広がりゆく海》や《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》の避雷針にもなってくれますしね。ビートを意識するなら、《カルニの庭/Khalni Garden(WWK)》が最適だったでしょう。山を1~2枚減らして緑マナを確保するのが最善だったと思います。
4《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》
2《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》
4《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》
4《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》
1《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》

クリーチャー枠については不満はありません。メインに2枚の《ベイロス》を積むというアイディアをくれたpan氏と、そのアイディアを採用することに対して背中を押してくれたカズ氏には感謝(深夜だったから覚えてないかもしれないけどねw)。
とにかく今の環境では《身代わり》は強力です。土地をサーチするだけではなく、アタッカーとしてコントロールデッキのPWを牽制してくれます。赤単デッキ相手ならブロッカー&1ドローになってくれますし、黒単感染でもプロテクション(緑)から1ターンだけ守ってくれます。
《ベイロス》は想定以上に強かったです。本来は赤単や白単へのブロッカー&ライフ獲得手段として考えていましたが、これは青白や青黒といったコントロール相手にも効きました。コントロール相手では何もしないカードと思われがちですが、実はこいつは4点クロックです。青白相手に《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》を張られた後でも、これと《身代わり》だけで12点削り、相手のPWも倒したことからもわかるでしょう。ちなみに残りの8点はサイドインした《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》です。

4《不屈の自然/Rampant Growth(M12)》
4《探検/Explore(WWK)》
3《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith(MBS)》

確定枠。メタ的には《頂点》よりも《召喚の罠》だったが、正直些細なことだと思います。
ただ、サイドにもう一枚《罠》を積みたかった。
3《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
1《四肢切断/Dismember(NPH)》
2《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》

除去枠。《稲妻》は3枚にするか2枚にするかで悩んだが、直前トライアルで赤単や白単、白緑といったビートダウンが抜けていたので、ビートメタにすることにしました。
《金屑の嵐》はやり過ぎかもしれませんが、これがないとビートからメインで勝てません。《紅蓮地獄/Pyroclasm(M11)》という選択肢もありますが、それでは《鍛えられた鋼/Tempered Steel(SOM)》を張られると勝てないので、確実にタフネス3を落とせる《金屑の嵐》にしました。あと、地味に《神聖の力線》後のPW対策にも一応なります。《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M11)》くらいなら落とせますね。でもそれ以上に《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel(SOM)》のトークン除去が一番のお仕事かもしれません。まあ青白のサイド後は抜きますが。
《四肢切断/Dismember(NPH)》はビート相手なら最悪の除去。それでも入っているのは青赤双子対策。1枚だけなら抜いてもよかったかもしれないけど、0にして完全に切るということはしたくなかったので。メイン取れたら大きいしね。


続いてサイドボードプランについて。
『Vs.ヴァラクート同系』

out
2《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
2《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》
1《四肢切断/Dismember(NPH)》
2《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》

in
2《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》
1《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》
3《攻撃的な行動/Act of Aggression(NPH)》
1《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》

腐りやすい単体&全体除去を外し、完全にマナ加速からのタイタン着地を狙う。
サブプランとして、《攻撃的な行動/Act of Aggression(NPH)》で相手のタイタンをゲットしたり、《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》で相手のタイタンアタックや相手の《攻撃的な行動/Act of Aggression(NPH)》を阻止する。
『Vs.赤単、赤黒吸血鬼』

out
1《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》
2《不屈の自然/Rampant Growth(M12)》
1《四肢切断/Dismember(NPH)》

in
2《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》
1《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》
1《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》

《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》は《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》に対して抵抗があるが、7マナと重すぎるのでサイドアウト。《四肢切断/Dismember(NPH)》は除去だが、ライフ4点支払いは自殺行為。
『Vs.白茶単《鍛えられた鋼/Tempered Steel(SOM)》』

out
1《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》
2《不屈の自然/Rampant Growth(M12)》
1《四肢切断/Dismember(NPH)》

in
2《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》
1《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》
1《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》

意外と《強情なベイロス》はやり手。ライフゲインは生存率を高めてくれるし、タフネス4は鋼でも超えられないことが多い。
あと、白茶デッキは基本的に横に並べるデッキなので、《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》は効きにくいと考えた。しかし《刃砦の英雄/Hero of Bladehold(MBS)》のことを考えると必ずしもそうとは限らないので、《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》などの採用も考えたい。これなら同系の《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》を破壊するのにも使えますしね。
Vs.青黒コントロール

out
3《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
2《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》

in
1《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》
1《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》
1《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》
2《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》

除去を外し、《記憶殺し/Memoricide(SOM)》対策にフィニッシャーを追加。
青黒はアドバンテージをとりにくいので、とにかく除去とカウンターを使わせる戦法で。
やっぱり《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》か《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》の追加分が欲しいなぁ…。
Vs.青白コントロール

out
3《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
2《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》

in
2《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》
1《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》
2《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》

当初はメインから《ベイロス》を1枚抜き、《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》を投入する予定だったが、《神聖の力線》を考えると《ベイロス》で押し切ったほうが強かった。
というか、《巫女》は正直言って遅いような気がする。運の要素もあるので、確実にアドバンテージを得られるとも限りませんしね…。
Vs.青白Caw-Go

out
3《稲妻/Lightning Bolt(M11)》

in
2《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》
1《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》

《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》は強いけど、ブロッカーが多く出てくるこのマッチアップならちょっと効きにくいため不採用に。
正直《稲妻》を残したいのだが、装備品本体を破壊したほうが早いし、《コーの火歩き/Kor Firewalker(WWK)》に装備されたら意味がないので、全体除去を優先しました。
Vs.青赤《欠片の双子/Splinter Twin(ROE)》

out
3《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
2《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》
2《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》
1《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》

in
2《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》
2《焼却/Combust(M12)》
3《攻撃的な行動/Act of Aggression(NPH)》
1《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》

一番多くのカードを交換するデッキ。
役に立たない3点火力を引っ込めて、有効な除去カードを投入。
《攻撃的な行動》は相手の勝ち手段を逆にこちらの勝ち手段にしてしまうカード。《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》を採用しなかったのはこのため。《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》は相手のエンド前にプレイし、相手の行動を制限するためにも使えます。



こんな感じのサイドボードプランを考え、前日は午前4時に就寝。
わずか3時間程の睡眠を取り、本戦へ参加しました。


【1日目】

第一回戦:ヴァラクート(堂山 剛志さん:2000年日本王者) ××
0-1


第二回戦:緑単《流転の護符/Quicksilver Amulet(M12)》エルドラージ ×○○
1-1


第三回戦:青白コントロール ○×○

2-1


第四回戦:青白コントロール(北山プロ) ×○○

3-1


【2日目】

第十一回戦:青赤《欠片の双子/Splinter Twin(ROE)》 ○××

3-2


この時点で総合6-5となったので、ドロップを選択。
それにしても初めての日本選手権でいきなり日本王者と対戦したり、プロプレイヤーと対戦したりなど、すごい刺激になりましたね。
悔やむべきは、予想以上に赤単が負け組になっていて、ビートメタのメインボードがほとんど腐っていたということ。
それでも《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》はまったく手札に来なかったので、まあ空気読んでくれたと感謝しています。

コントロールが多いなら、上でも書きましたがミシュランを増やしたかったですね。
あと《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》もメインかサイドで増やしたほうがよさそうです。

最後の青赤双子からメイン取れたのは大きかったけど、相手もちゃんと対策してあったので、こちらの除去を全てかわされてしまった。
《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》や《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》は本気で考えたほうがよさそうですね。

あと、今後は白茶が流行りそうなので、《忍び寄る腐食/Creeping Corrosion(MBS)》も試してみたいと思います。



それでは、次回はドラフト編ということで。

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