せっかくM12のプレビューが出てきたから、チェックしてみる ~赤~
2011年6月26日 MTG:通常どうも、tzwです。
なんだか新チャンドラとか新ジェイスだとか新ガラクだとかといろいろな情報がネット上を駆け巡ってますが、肝心の公式プレビューは全く動かず。
早くプレビュー週刊始まらないかなー。
さて今回は赤編です。今回の赤はついに《稲妻/Lightning Bolt(M11)》が脱落してしまいましたが、その一方でいろいろと話題なカードも復活しています。
さっそく見ていきましょう。
《反逆の行動/Act of Treason》コモン:M11より再録
M11でコモンに降格してから、ピックできる機会が増えましたが、これ単体で使用してもそこまで強くはありません。
やはり生贄系のカードと組み合わせて効果を発揮するカードだと思われます。
現状のM12なら、《貪る大群》《投げ飛ばし/Fling》らへんがいい相方でしょう。
特に《投げ飛ばし/Fling》はダメージ効率も良く、また同時に奪ったクリーチャーを処理できるので、後腐れも無し。同じ赤で可能という点も高得点ですね。
《骨砕きの巨人》コモン
5マナ4/4バニラ。しかしリミテッドなら十分なサイズなので、デッキに1~2枚は入るでしょう。
ただ、これより強いフィニッシャーを用意できるなら、絶対そのほうがいい。
《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage》コモン:M11より再録
前回に引き続き、チャンドラシリーズのコモン枠。
プレイヤーのダメージは正直おまけで、大事なのは4点というダメージ。
このダメージ量は、基本セットでの脅威である《セラの天使/Serra Angel》《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》《火山のドラゴン/Volcanic Dragon》といったタフネス4の飛行クリーチャー陣を除去できるため、非常に重要な除去カードです。
弱点は赤マナダブルシンボルということ。赤メインのデッキしか運用できないが、赤をやるならぜひ欲しい1枚。
《チャンドラのフェニックス》レア
M12から、PWの名を冠したカードのレア枠が増設されたが、赤はやや小ぶりなフェニックス。
重要なのは能力。赤のインスタントかソーサリー、そして赤のPWによる直接ダメージによって、墓地から手札に帰ってくるという点だ。
これは場に出て攻撃するよりも、コンボのパーツとして運用するほうが良さそうなカードである。
噂では新チャンドラの能力には、手札を捨ててダメージを与える効果を持つものがあるそうなので、それと組み合わせるといいだろう。
もちろんそれは《燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze(ZEN)》とも組み合わせ可能。
リミテッドでは《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage》《溶岩の斧/Lava Axe》らへんと相性がいい。単純に3マナ2/2飛行という扱いなので、初手取りには厳しいか。
《真紅の魔道士》アンコモン
ウィザードサイクル…と思ったら、なんとこいつはシャーマン。まあそこは赤らしいといえば赤らしいが…。
能力は速攻付与。赤マナ1と軽く使いやすい。
単純に速攻を与えて攻撃するだけではなく、タップを含む能力持ちクリーチャーを戦場に出してすぐ使うという方法もある。
いろいろ試してみよう。
《焦熱のヘルハウンド/Fiery Hellhound》コモン:M11より再録
能力的に赤単で使えと言わんばかりのカード。
タフネスが上がらないものの、相手の高タフネスクリーチャーと相打ちがとれる可能性もあるため、結構便利。
またこいつが毎ターン殴る場を作れば、大きなプレッシャーにもなる。
基本的なコンボとしては、《ゴブリンのトンネル掘り/Goblin Tunneler》がいい相方だろう。バンプアップする前に《トンネル堀り》の能力を使用すれば、まるでX点火力のように使用できる。
相手ライフが射程圏に入ったら、さらに《投げ飛ばし/Fling》という方法もある。M12における赤の基本戦術になりそうなので、その点を意識してピックできると強そうだ。
《火の玉/Fireball》アンコモン:M12より再録
古より伝わる強力X火力。
基本的に、リミテッドではプレイヤーにも対象の取れるX点火力は非常に強力だ。なんたってクリーチャー除去とフィニッシャーが兼用できるというのだから。
しかもマナさえあれば、複数体にダメージを分けることも可能。文句なしの初手取り級アンコモンだ。
これのためだけに赤をタッチするというプランも十分ありうる。
《炎破のドラゴン/Flameblast Dragon》レア:ALAより再録
上で《火の玉/Fireball》を褒めたつもりが、なんとそれを内蔵した生物が現れた!
まあ再録なんだけど、こいつの能力は頭がおかしい。まず6マナ5/5飛行という点で非常に強力だ。
しかもX点火力を内蔵しているのだが、その使用タイミングが『攻撃したとき』だ。つまり相手のブロッカーを排除しながら攻撃することも可能だし、そのまま相手を焼き殺してもよい。
これを召喚したという事は、すでに6マナあるのだから、こいつは事実上パワー10以上の飛行クリーチャーってことだ。恐ろしいね。
《投げ飛ばし/Fling》コモン:M11より再録
上のほうでたくさん書いたけど、このカードはどちらかというとコンボ向けだ。
もちろん普通に除去や直接火力として使うこともできるが、クリーチャー1体を失うことになる。
より大きな効果を得ようとすると、自分の場にある一番強い奴を犠牲にしなくてはならない。
どうせ犠牲にするなら、それで勝てる場面で使うか、もしくは『そうなっても構わない奴』をサクるのがいいだろう。
代表例としては、《平和な心/Pacifism》を付けられたファッティとか、《反逆の行動》でパクった奴とかだ。
生贄は計画的に。
《憤怒生まれのヘルカイト》神話レア
7マナ6/6飛行。やや重いがフィニッシャーとしてはいいサイズだ。
しかし狂喜6により、7マナ12/12として登場したら…?
2発のパンチでゲームを終わらせてもいいし、1発殴って《投げ飛ばし》してもいい。
マナに余裕があるなら、《真紅の魔道士》で速攻を付けてやろう。ただし攻撃前に相手にダメージを与える手段が必要だが。
《ゴブリンの投火師》でも使う?
《ゴブリンの付け火屋/Goblin Arsonist》コモン:ROEより再録
《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》の下位互換のように見えるが、こいつの利点は生贄系カードと相性が良いという事。
また戦闘ダメージがスタックに乗らなくなったため、モグファナでは戦闘+生贄でクリーチャーに2点ダメージを与えるということはできなくなったが、こいつなら可能だ。
問題は、あまりタフネス1のクリーチャーがいないという点。SOMブロックなら活躍の場があったかもしれないなぁ…。
《ゴブリンの爆発投げ》アンコモン
『爆弾投げ』ではなく『爆発投げ』。
能力は赤らしくコイン投げ。勝てばタップのみで《ショック/Shock》なのだが、負けると自信に《ショック/Shock》。
リスクを回避するためにも、こいつのタフネスを上げておきたいところ。《カイトシールド》が適任か。
《ゴブリンの投火師》コモン
プレイヤーに直接ダメージを与えるカード。
これはぜひ狂喜と組み合わせて欲しい。能力起動にマナが不要なので、狂喜クリーチャーをスムーズに戦場に送り出せる。
赤黒狂喜デッキが来るかもしれない。
《ゴブリンの手投げ弾》アンコモン:FEMより再録
まさかの《Goblin Grenade》再録に心躍らせるプレイヤーは多いだろうが、構築で投入可能かは正直微妙なところである。
まずソーサリーという点。これは相手の除去に対応して、除去されそうなゴブリンを投げ飛ばすというプランは不可能。
次に環境的に、バーンデッキにはゴブリンがそんなに入っていないという点だ。
しかしながら、1マナ+ゴブリン1体で5ダメージと、ダメージ効率は高いので、ゴブリンデッキの最後の一押しとして使うことは可能だと思われる。
もしくはビートダウン最大の敵である《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》を倒すためのカードか。
リミテッドではゴブリンがどれだけピック出来たかによる。5点というダメージは赤としてはかなり貴重なので、相手のファッティを打ち落とすのに使おう。
《ゴブリンの長槍使い/Goblin Piker》コモン:M11より再録
おお、《Goblin Grenade》の良い餌がこんなところに!
でもそれならもっとマシなのがいるだろうけど。
《ゴブリンのトンネル掘り/Goblin Tunneler》コモン:M11より再録
これは結構いいコンボが多そうなカード。《焦熱のヘルハウンド/Fiery Hellhound》だけではなく、適当なクリーチャーの攻撃を通して、狂喜を達成するのにも使える。
見た目以上に便利なカードです。
《ゴブリンの戦化粧/Goblin War Paint》コモン:ZENより再録
《巨人の力/Giant Strength》とはなんだったのか。
単純な強化だけではなく、速攻付与も強力。
《苛まれし魂》につければ毎ターン3点確定!
《血まみれ角のミノタウルス》コモン
《丘巨人/Hill Giant(10E)》に狂喜が付き、さらにサイズアップの機会を得た。
条件付きとはいえ、《バルデュヴィアの大軍/Balduvian Horde(6ED)》よりは使いやすそうだ。
《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》レア:TORより再録
レガシーのZOOでもメイン投入されるほどのカードがまさかの再録!
墓地を肥やす必要があるが、構築ならフェッチランドや適当な除去スペル、リミテッドでもクリーチャーが戦闘で死ねば墓地は自然と増える。
今後の環境にどう影響するか見ものである。
《火葬/Incinerate》コモン:第10版より再録
《稲妻/Lightning Bolt(M11)》が落ち、さて代わりの火力は何かとみてみると、入ってきたのはこれ。
2マナ3点のインスタント火力は十分な性能。再生不可という点は、今までの基本セットドラフトで強力だった《棍棒のトロール/Cudgel Troll》を除去しやすくなったということでもある。
構築ではM11とM12を併用できるときは赤単がフィーバーするだろう。日本選手権では対策を立てておくべきと思われる。
《業火のタイタン/Inferno Titan(M11)》神話レア:M11より再録
『あなたはゲームに勝利する』
《溶岩の斧/Lava Axe》コモン:M11より再録
「そらよッ!」
これを連発するだけで勝つゲームもあるけど、あまり沢山デッキに入れたくないカード。そんなに軽くもないしね。
《稲妻の精霊/Lightning Elemental》コモン:M10より再録
強いが死にやすい。少々使いにくいか。
フレーバーテキストでまさかの《二の足踏みのノリン/Norin the Wary》登場!
《躁の蛮人/Manic Vandal》コモン:M11より再録
対カウブレードで活躍中の彼。
7月からは以前ほどの活躍を見せないかもしれないが、サイドカードとしては十分な性能。
メインからでも使えそう。
《ショック/Shock》コモン:第10版より再録
《稲妻/Lightning Bolt》の下位互換。まあでもこれくらいが適正なのか。
M11脱落後、これで人権を得たクリーチャーも多くなりそう。
《殺戮の叫び/Slaughter Cry》コモン:ZENより再録
パワー強化と先制攻撃付与。ナイスコンバットトリックカード。
相手に赤を含む3マナがあったら、注意して攻撃しよう。
《嵐血の狂戦士》アンコモン
相手のブロックに制限をかけるカード。
狂喜達成で2マナ3/3と性能は高いので、構築でもお呼びがかかるかもしれない。
《地盤の裂け目》アンコモン
土地破壊カードだが、実はそれよりもおまけのほうが重要。
ブロック制限はフィニッシュカードなので、かなり早い段階でのピックを考えてもよいと思います。
《火山のドラゴン/Volcanic Dragon》第6版より再録
なんとレアからアンコモンに格下げで再録。まあ仕方ないね。
6マナ4/4飛行はまあ合格。しかし同じ空には《セラの天使/Serra Angel》《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》などの強力なフライヤーがウヨウヨしているので、どこまで活躍できるかは不明。
正直厳しいんじゃないかなぁ?
現時点での赤の構築ベスト5
1 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
2 《火葬/Incinerate》
3 《嵐血の狂戦士》
4 《躁の蛮人/Manic Vandal》
5 《業火のタイタン/Inferno Titan》
1位はレガシーでもおなじみのカード。スタンで使えるかは今後のカード次第だが、レガシーの敷居を下げるという役割のほうが大きいかも。
2位は《稲妻》落ちるなら入るよね。3位は今後の期待枠。グルールビートのようなデッキが組めるといいな。
4位と5位はメタ次第。タイタンは強いんだけど、環境を選ぶよね。簡単に死ぬときは死ぬし。一方蛮人のほうは強力な装備品がある環境ならメイン投入も意識していいんじゃないかと思う。《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》はいなくなったけど、各種剣や《殴打頭蓋/Batterskull(NPH)》は残ってるしね。あとクリーチャーである点も高評価。
現時点でのリミテッドのコモンベスト5
1 《火葬/Incinerate》
2 《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage》
3 《血まみれ角のミノタウルス》
4 《ゴブリンのトンネル掘り/Goblin Tunneler》
5 《ショック/Shock》
1位と2位は色マナ拘束の差でこうなりました。
《火葬/Incinerate》はタッチでも使えるけど、やはりダブルシンボルはメインにしないと辛い。
3位はコモンとは思えないほどのスペック。使うなら狂喜を達成できるようにするべき。
4位はM12には相性の良いカードが多いことが追い風。特に狂喜関連と組み合わせたい。
5位は《投げ飛ばし/Fling》と迷ったけど、やはり使いやすさという点では《ショック》に軍配が上がるか。
狂喜との相性もいいしね。
こんなところで。
次回は緑の予定です。ご意見もお待ちしております。
なんだか新チャンドラとか新ジェイスだとか新ガラクだとかといろいろな情報がネット上を駆け巡ってますが、肝心の公式プレビューは全く動かず。
早くプレビュー週刊始まらないかなー。
さて今回は赤編です。今回の赤はついに《稲妻/Lightning Bolt(M11)》が脱落してしまいましたが、その一方でいろいろと話題なカードも復活しています。
さっそく見ていきましょう。
《反逆の行動/Act of Treason》コモン:M11より再録
M11でコモンに降格してから、ピックできる機会が増えましたが、これ単体で使用してもそこまで強くはありません。
やはり生贄系のカードと組み合わせて効果を発揮するカードだと思われます。
現状のM12なら、《貪る大群》《投げ飛ばし/Fling》らへんがいい相方でしょう。
特に《投げ飛ばし/Fling》はダメージ効率も良く、また同時に奪ったクリーチャーを処理できるので、後腐れも無し。同じ赤で可能という点も高得点ですね。
《骨砕きの巨人》コモン
5マナ4/4バニラ。しかしリミテッドなら十分なサイズなので、デッキに1~2枚は入るでしょう。
ただ、これより強いフィニッシャーを用意できるなら、絶対そのほうがいい。
《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage》コモン:M11より再録
前回に引き続き、チャンドラシリーズのコモン枠。
プレイヤーのダメージは正直おまけで、大事なのは4点というダメージ。
このダメージ量は、基本セットでの脅威である《セラの天使/Serra Angel》《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》《火山のドラゴン/Volcanic Dragon》といったタフネス4の飛行クリーチャー陣を除去できるため、非常に重要な除去カードです。
弱点は赤マナダブルシンボルということ。赤メインのデッキしか運用できないが、赤をやるならぜひ欲しい1枚。
《チャンドラのフェニックス》レア
M12から、PWの名を冠したカードのレア枠が増設されたが、赤はやや小ぶりなフェニックス。
重要なのは能力。赤のインスタントかソーサリー、そして赤のPWによる直接ダメージによって、墓地から手札に帰ってくるという点だ。
これは場に出て攻撃するよりも、コンボのパーツとして運用するほうが良さそうなカードである。
噂では新チャンドラの能力には、手札を捨ててダメージを与える効果を持つものがあるそうなので、それと組み合わせるといいだろう。
もちろんそれは《燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze(ZEN)》とも組み合わせ可能。
リミテッドでは《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage》《溶岩の斧/Lava Axe》らへんと相性がいい。単純に3マナ2/2飛行という扱いなので、初手取りには厳しいか。
《真紅の魔道士》アンコモン
ウィザードサイクル…と思ったら、なんとこいつはシャーマン。まあそこは赤らしいといえば赤らしいが…。
能力は速攻付与。赤マナ1と軽く使いやすい。
単純に速攻を与えて攻撃するだけではなく、タップを含む能力持ちクリーチャーを戦場に出してすぐ使うという方法もある。
いろいろ試してみよう。
《焦熱のヘルハウンド/Fiery Hellhound》コモン:M11より再録
能力的に赤単で使えと言わんばかりのカード。
タフネスが上がらないものの、相手の高タフネスクリーチャーと相打ちがとれる可能性もあるため、結構便利。
またこいつが毎ターン殴る場を作れば、大きなプレッシャーにもなる。
基本的なコンボとしては、《ゴブリンのトンネル掘り/Goblin Tunneler》がいい相方だろう。バンプアップする前に《トンネル堀り》の能力を使用すれば、まるでX点火力のように使用できる。
相手ライフが射程圏に入ったら、さらに《投げ飛ばし/Fling》という方法もある。M12における赤の基本戦術になりそうなので、その点を意識してピックできると強そうだ。
《火の玉/Fireball》アンコモン:M12より再録
古より伝わる強力X火力。
基本的に、リミテッドではプレイヤーにも対象の取れるX点火力は非常に強力だ。なんたってクリーチャー除去とフィニッシャーが兼用できるというのだから。
しかもマナさえあれば、複数体にダメージを分けることも可能。文句なしの初手取り級アンコモンだ。
これのためだけに赤をタッチするというプランも十分ありうる。
《炎破のドラゴン/Flameblast Dragon》レア:ALAより再録
上で《火の玉/Fireball》を褒めたつもりが、なんとそれを内蔵した生物が現れた!
まあ再録なんだけど、こいつの能力は頭がおかしい。まず6マナ5/5飛行という点で非常に強力だ。
しかもX点火力を内蔵しているのだが、その使用タイミングが『攻撃したとき』だ。つまり相手のブロッカーを排除しながら攻撃することも可能だし、そのまま相手を焼き殺してもよい。
これを召喚したという事は、すでに6マナあるのだから、こいつは事実上パワー10以上の飛行クリーチャーってことだ。恐ろしいね。
《投げ飛ばし/Fling》コモン:M11より再録
上のほうでたくさん書いたけど、このカードはどちらかというとコンボ向けだ。
もちろん普通に除去や直接火力として使うこともできるが、クリーチャー1体を失うことになる。
より大きな効果を得ようとすると、自分の場にある一番強い奴を犠牲にしなくてはならない。
どうせ犠牲にするなら、それで勝てる場面で使うか、もしくは『そうなっても構わない奴』をサクるのがいいだろう。
代表例としては、《平和な心/Pacifism》を付けられたファッティとか、《反逆の行動》でパクった奴とかだ。
生贄は計画的に。
《憤怒生まれのヘルカイト》神話レア
7マナ6/6飛行。やや重いがフィニッシャーとしてはいいサイズだ。
しかし狂喜6により、7マナ12/12として登場したら…?
2発のパンチでゲームを終わらせてもいいし、1発殴って《投げ飛ばし》してもいい。
マナに余裕があるなら、《真紅の魔道士》で速攻を付けてやろう。ただし攻撃前に相手にダメージを与える手段が必要だが。
《ゴブリンの投火師》でも使う?
《ゴブリンの付け火屋/Goblin Arsonist》コモン:ROEより再録
《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》の下位互換のように見えるが、こいつの利点は生贄系カードと相性が良いという事。
また戦闘ダメージがスタックに乗らなくなったため、モグファナでは戦闘+生贄でクリーチャーに2点ダメージを与えるということはできなくなったが、こいつなら可能だ。
問題は、あまりタフネス1のクリーチャーがいないという点。SOMブロックなら活躍の場があったかもしれないなぁ…。
《ゴブリンの爆発投げ》アンコモン
『爆弾投げ』ではなく『爆発投げ』。
能力は赤らしくコイン投げ。勝てばタップのみで《ショック/Shock》なのだが、負けると自信に《ショック/Shock》。
リスクを回避するためにも、こいつのタフネスを上げておきたいところ。《カイトシールド》が適任か。
《ゴブリンの投火師》コモン
プレイヤーに直接ダメージを与えるカード。
これはぜひ狂喜と組み合わせて欲しい。能力起動にマナが不要なので、狂喜クリーチャーをスムーズに戦場に送り出せる。
赤黒狂喜デッキが来るかもしれない。
《ゴブリンの手投げ弾》アンコモン:FEMより再録
まさかの《Goblin Grenade》再録に心躍らせるプレイヤーは多いだろうが、構築で投入可能かは正直微妙なところである。
まずソーサリーという点。これは相手の除去に対応して、除去されそうなゴブリンを投げ飛ばすというプランは不可能。
次に環境的に、バーンデッキにはゴブリンがそんなに入っていないという点だ。
しかしながら、1マナ+ゴブリン1体で5ダメージと、ダメージ効率は高いので、ゴブリンデッキの最後の一押しとして使うことは可能だと思われる。
もしくはビートダウン最大の敵である《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》を倒すためのカードか。
リミテッドではゴブリンがどれだけピック出来たかによる。5点というダメージは赤としてはかなり貴重なので、相手のファッティを打ち落とすのに使おう。
《ゴブリンの長槍使い/Goblin Piker》コモン:M11より再録
おお、《Goblin Grenade》の良い餌がこんなところに!
でもそれならもっとマシなのがいるだろうけど。
《ゴブリンのトンネル掘り/Goblin Tunneler》コモン:M11より再録
これは結構いいコンボが多そうなカード。《焦熱のヘルハウンド/Fiery Hellhound》だけではなく、適当なクリーチャーの攻撃を通して、狂喜を達成するのにも使える。
見た目以上に便利なカードです。
《ゴブリンの戦化粧/Goblin War Paint》コモン:ZENより再録
《巨人の力/Giant Strength》とはなんだったのか。
単純な強化だけではなく、速攻付与も強力。
《苛まれし魂》につければ毎ターン3点確定!
《血まみれ角のミノタウルス》コモン
《丘巨人/Hill Giant(10E)》に狂喜が付き、さらにサイズアップの機会を得た。
条件付きとはいえ、《バルデュヴィアの大軍/Balduvian Horde(6ED)》よりは使いやすそうだ。
《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》レア:TORより再録
レガシーのZOOでもメイン投入されるほどのカードがまさかの再録!
墓地を肥やす必要があるが、構築ならフェッチランドや適当な除去スペル、リミテッドでもクリーチャーが戦闘で死ねば墓地は自然と増える。
今後の環境にどう影響するか見ものである。
《火葬/Incinerate》コモン:第10版より再録
《稲妻/Lightning Bolt(M11)》が落ち、さて代わりの火力は何かとみてみると、入ってきたのはこれ。
2マナ3点のインスタント火力は十分な性能。再生不可という点は、今までの基本セットドラフトで強力だった《棍棒のトロール/Cudgel Troll》を除去しやすくなったということでもある。
構築ではM11とM12を併用できるときは赤単がフィーバーするだろう。日本選手権では対策を立てておくべきと思われる。
《業火のタイタン/Inferno Titan(M11)》神話レア:M11より再録
『あなたはゲームに勝利する』
《溶岩の斧/Lava Axe》コモン:M11より再録
「そらよッ!」
これを連発するだけで勝つゲームもあるけど、あまり沢山デッキに入れたくないカード。そんなに軽くもないしね。
《稲妻の精霊/Lightning Elemental》コモン:M10より再録
強いが死にやすい。少々使いにくいか。
フレーバーテキストでまさかの《二の足踏みのノリン/Norin the Wary》登場!
《躁の蛮人/Manic Vandal》コモン:M11より再録
対カウブレードで活躍中の彼。
7月からは以前ほどの活躍を見せないかもしれないが、サイドカードとしては十分な性能。
メインからでも使えそう。
《ショック/Shock》コモン:第10版より再録
《稲妻/Lightning Bolt》の下位互換。まあでもこれくらいが適正なのか。
M11脱落後、これで人権を得たクリーチャーも多くなりそう。
《殺戮の叫び/Slaughter Cry》コモン:ZENより再録
パワー強化と先制攻撃付与。ナイスコンバットトリックカード。
相手に赤を含む3マナがあったら、注意して攻撃しよう。
《嵐血の狂戦士》アンコモン
相手のブロックに制限をかけるカード。
狂喜達成で2マナ3/3と性能は高いので、構築でもお呼びがかかるかもしれない。
《地盤の裂け目》アンコモン
土地破壊カードだが、実はそれよりもおまけのほうが重要。
ブロック制限はフィニッシュカードなので、かなり早い段階でのピックを考えてもよいと思います。
《火山のドラゴン/Volcanic Dragon》第6版より再録
なんとレアからアンコモンに格下げで再録。まあ仕方ないね。
6マナ4/4飛行はまあ合格。しかし同じ空には《セラの天使/Serra Angel》《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》などの強力なフライヤーがウヨウヨしているので、どこまで活躍できるかは不明。
正直厳しいんじゃないかなぁ?
現時点での赤の構築ベスト5
1 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
2 《火葬/Incinerate》
3 《嵐血の狂戦士》
4 《躁の蛮人/Manic Vandal》
5 《業火のタイタン/Inferno Titan》
1位はレガシーでもおなじみのカード。スタンで使えるかは今後のカード次第だが、レガシーの敷居を下げるという役割のほうが大きいかも。
2位は《稲妻》落ちるなら入るよね。3位は今後の期待枠。グルールビートのようなデッキが組めるといいな。
4位と5位はメタ次第。タイタンは強いんだけど、環境を選ぶよね。簡単に死ぬときは死ぬし。一方蛮人のほうは強力な装備品がある環境ならメイン投入も意識していいんじゃないかと思う。《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》はいなくなったけど、各種剣や《殴打頭蓋/Batterskull(NPH)》は残ってるしね。あとクリーチャーである点も高評価。
現時点でのリミテッドのコモンベスト5
1 《火葬/Incinerate》
2 《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage》
3 《血まみれ角のミノタウルス》
4 《ゴブリンのトンネル掘り/Goblin Tunneler》
5 《ショック/Shock》
1位と2位は色マナ拘束の差でこうなりました。
《火葬/Incinerate》はタッチでも使えるけど、やはりダブルシンボルはメインにしないと辛い。
3位はコモンとは思えないほどのスペック。使うなら狂喜を達成できるようにするべき。
4位はM12には相性の良いカードが多いことが追い風。特に狂喜関連と組み合わせたい。
5位は《投げ飛ばし/Fling》と迷ったけど、やはり使いやすさという点では《ショック》に軍配が上がるか。
狂喜との相性もいいしね。
こんなところで。
次回は緑の予定です。ご意見もお待ちしております。
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