どうも、tzwです。
前回の速報では、多くのお祝いのコメントをいただきました。
本当にありがとうございます。
前回の日記の通り、先日行われた日本選手権北海道予選で、私tzwは4位という成績で、本戦出場権利を獲得いたしました。
今回はそのデッキレシピと解説、そして簡単ですがレポのほうを書かせていただきます。
その前に、どのようにして今回デッキを決め、構築したのかについて少しお話ししましょう。
≪2011.6.1(本番4日前)≫
デッキ構築とテストプレイをするため、とりあえずMOを起動する私。
しかしそこで行われていたNPH発売祭りに心奪われてしまい、NNNドラフト×2で終了。
共に3-0と好調な滑り出し。
≪2011.6.2(本番3日前)≫
仕事中に思いついたデッキを試そうと、とりあえずMOを起動する私。
しかし所持カードリストにあるNPHのパックに心奪われてしまい、NNNドラフト×2で終了。
共に一没と絶不調。
≪2011.6.3(本番2日前)≫
さあ困った!スタンのデッキが無いぞ!!!
…というわけで、ここからニッセン予選用のデッキを構築することにw
最初にPCを起動すると、ニコ動かCiv4かNNNドラフトに行くことは確定なので、まずはリアルのカードでデッキを作ってみることに。
今回のデッキ構築に当たっての留意点としては…
以上より、『カウブレードに強く、さらにビートをある程度食えるデッキ』を作ろうというのが今回のデッキ構築方針である。
そこから脳内で導いた最初のデッキがこれ。
とにかくカウブレードを自分なりにメタってみた。
まず現環境最強クラスのクリーチャーである《石鍛冶の神秘家》を使わない手は無いと思い、相棒の《戦隊の鷹》とともに投入。
相手の《石鍛冶の神秘家》対策として、サーチした装備品を手札から叩き落とすハンデス呪文5枚と、場に出てしまった装備品を割る《神への捧げ物》。
そして《戦隊の鷹》対策として《狡猾な火花魔道士》を投入という、非常に大雑把なデッキである。
《石鍛冶の神秘家》から、《狡猾な火花魔道士》と相性のいい《バジリスクの首輪》をサーチ可能であり、ビートダウンにもそれなりに相性が良さそうだ。
このデッキは《精神を刻む者、ジェイス》にも《ギデオン・ジュラ》にも触れないが、そこは直接火力と《ギデオン・ジュラ》対消滅、サイドからの《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》で対処したい。
お、これっていけるんじゃないか?
早速tixをbotに突っ込んでテストプレイだ!
…うーん、動きがもっさりしすぎるなぁ…。
というか、ドローサポートが無いので、装備品があってもクリーチャーが引けない!
いくら除去やハンデスがあっても、相手のライフに切り込んでいけなければ、相手に次の回答を用意されて負けてしまう。
戦力の補充が効きにくいため、《審判の日/Day of Judgment(M11)》一発で戦力がガタ落ちしてしまうのも問題だ。
また、3色という色事故の可能性を抱えているうえに、メインカラーが《平地》からしか出せないというのもマイナス。
赤や黒は多色土地のバックアップもあるため、ダブルシンボルも簡単に出せるのに対し、白は1ターンに1つしか出せないということも多く、《戦隊の鷹》を複数同時展開できなかったり、《石鍛冶の神秘家》の能力を使用すると、相手の装備品を《神への捧げ物》できなくなるという、メインカラーとタッチカラーの逆転現象が起こってしまう。
うーん、見た目以上に問題点が多すぎるなぁ…。
あと一日でこいつを解決しないとならんのかー。
…というところで終了した。
≪2011.6.4(本番前日)≫
しかし、解決策は予想より早く見つかった。
『3色がダメなら、2色にすればいいじゃない。』
所謂マリー理論(?)である。
前回のデッキでは赤が非常に強そうに見えるが、メタ的に《饗宴と飢餓の剣》よりも《戦争と平和の剣》のほうが多く使われそうなので、プロテクション赤が増えると予想して赤を解雇。
まあ赤は本当に除去だけだったし、そのせいで素の打撃力は低下していたので、除去と引き換えに攻撃力をとりました。
で、代わりに投入したのは《刃の接合者》と《ミラディンの十字軍》、そして追加のハンデス《蔑み》と、チャームポイントである《倒れし者の記憶》の4種類。
《刃の接合者》は1度で2度おいしいクリーチャー。特に以前のデッキの弱点である《審判の日》の後のリカバリーとしては最適で、すぐに4点クロックを準備してくれる。そのころには装備品も出ているため、接合者本人に剣を装備させれば、3/3がすぐに2体準備可能。サーチはできないが、打撃力の上がった《戦隊の鷹》みたいなものである。
あと、ゴーレムトークンは無色なので、このデッキでは対処しにくい《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader(MBS)》を2度止められるのもポイント。本番ではこれで助けられた試合が実際にありました。
《ミラディンの十字軍》はTKPと剣との相性の良さから投入されたが、本当の目的は札幌に一定数いそうな黒単感染系と青黒コントロールorテゼレッター対策だったりする。
もちろん吸血鬼にも強い。赤入ってるとよく死ぬがw
《蔑み》はクリーチャーよりもPW対策がメイン。しかし《殴打頭蓋》のことを考えると、《強迫》のほうが良かったかもしれない。
《倒れし者の記憶》は破壊された装備品の回収が主な仕事。メインから《帰化/Naturalize(M11)》系カードが積まれることも珍しくない現在のメタなら有効。本来は《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》がこの役割を持つが、ドローサポートの無いこのデッキでは6マナ到達が不安定であり、2枚積まれた《墓所のタイタン》に追加して6マナ以上のカードを入れたくないというのが本音。そこで代用品としてこのカードに白羽の矢が立った。3マナなので《マナ漏出/Mana Leak(M11)》の影響を受けにくく(プレイするのはどうせ中盤以降だし)、《太陽のタイタン》では回収できない《殴打頭蓋》が回収可能なのも強み。
とにかく中盤以降の手数を増やしたいなら、このカードは選択肢に入ると思われます。
で、これを微調整し、サイドボードを作って…。
≪2011.6.5 AM5:00(本番当日の早朝)≫
デッキ完成!
メインの土地配分と剣の構成、《刃の接合者》と《ミラディンの十字軍》の枚数を変更した。
《十字軍》を多くしたのは、やはり一撃の強さと、黒系デッキ&《四肢切断》への耐性アップを見込んでのこと。
サイドボードはカウブレード以外のデッキを意識。
特に赤単、黒単、吸血鬼、ヴァラクートをメタってみました。
ちなみに《審判の日》と《吸血鬼の呪詛術士》は本当に出発直前に思いついて投入したカード。おかげでサイドプランが崩れ、ゲーム中も何を抜くかで迷ったのは内緒だ!みんなは真似しないように(よくある話だけどw)!!
2時間ほどの仮眠をとり、朝8時に自宅出発。
途中で道を間違えるミスプレイもあったが、無事受付締切10分前に到着。
足りないカードを借りまくり、ゲーム開始!
第一回戦:青白カウブレード(by みかんぼうやさん) ×○△ 引き分け
G1:相手の《太陽のタイタン》が対処不可能となり、早めに投了して次のゲームに賭ける。
G2:《ミラディンの十字軍》が殴るが、相手の《惑いの迷路/Mystifying Maze(M11)》で足止めされる。しかし相手もそれ以上の対処法を持っておらず、先に《戦隊の鷹》を引いた私が鷹ビート成功して殴り勝ち。
G3:このとき残り5分。決着がつくわけなく引き分け。周囲から煽られるorz
第二回戦:青白カウブレード(by きぬちゃん) ○○ 勝ち
G1:こちらの2T《石鍛冶の神秘家》⇒《戦争と平和の剣》が決まり、それがそのまま最後まで殴りきって勝ち。
G2:1Tに《強迫》撃つと、相手のハンドに土地が1枚しかないのを確認。《定業》を捨てさせ、事故を誘発させることを目論むが、あっさり《定業》をドローされる。しかしその後土地がまったく引けないようで、こちらの鷹ビートが間に合って勝利。
第三回戦:黒単感染 ○×○ 勝ち
G1:1T《コジレックの審問》で相手のハンドの唯一の生物である《ファイレクシアの十字軍》をディスカードさせる。その後大した脅威も登場しなかったため、《ミラディンの十字軍》が剣持って勝利。
G2:《戦隊の鷹》をブロッカーに回して時間を稼ぐが、相手の《伝染病の留め金/Contagion Clasp(SOM)》で増殖されて毒死。
G3:1T《コジレックの審問》⇒2T《石鍛冶の神秘家》⇒《饗宴と飢餓の剣》と回って、終始優位をキープ。最後は《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》が相手生物をホイホイ誘って、その隙に殴り勝ち。
第四回戦:青白カウブレード ○○ 勝ち
G1:こちらは普通に鷹ビート。相手はスペルと土地に恵まれなかったようで、何もでき無かった様子。
G2:相手土地3枚でストップ。そのまま殴り勝ち。相手が不運すぎた。
第五回戦:青白カウブレード ○○ 勝ち
G1:1T《コジレックの審問》で《戦隊の鷹》《石鍛冶の神秘家》を確認。しかしこちらのハンドには《強迫》《四肢切断》があるため、鷹を落とす。相手が予想通りに石鍛冶プレイし装備品サーチしてくると、返しに装備品と石鍛冶を破壊。一方こちらは鷹×3枚でビートダウンし、相手がたまらずフルタップで鷹を展開してブロッカーにすると、こちらは《戦争と平和の剣》をトップデッキ!
ちなみにこのとき相手ライフは6。相手の手札は…3枚。
G2:1Tに《コジレックの審問》で相手のハンドを覗くと、そこには《決断の手綱/Volition Reins(SOM)》が。初手にあった《ミラディンの十字軍》と《墓所のタイタン》がプレイしにくくなってしまう。
しかし相手は土地が詰まり気味。こちらは予定通り鷹で攻めるが、装備品も石鍛冶も破壊され、鷹も相手の鷹と相打ちして消耗してしまう。また相手の場には《精神を刻む者、ジェイス》があり、おそらくブレインストームで6枚目の土地を探しに来るだろう。
ここで私は賭けに出た。《殴打頭蓋》をプレイして、これに《決断の手綱》をプレイしてくれることを狙ったのだ。
そしてこれに相手は乗ってくれた。相手はジェイスのブレインストームで土地を探し、6枚目の土地をプレイ。そして《殴打頭蓋》を相手に押し付けることに成功した。
…細菌トークンはこっちのものなんだけどね。
帰ってきたターン。細菌トークンで相手のジェイスを葬り去り、さらに《墓所のタイタン》をプレイ。これでプレッシャーをかけると、相手はクリーチャーを展開して、それに奪った《殴打頭蓋》を装備させる。しかしそれは《墓所のタイタン》を殴らせることを許すことになり、攻撃。相手のブロックを確認後、《神への捧げ物》で頭蓋を破壊し、さらにそれを《倒れし者の記憶》で回収する。もちろん石鍛冶もセットだ。
相手は返しに《審判の日》を撃つが、追加の石鍛冶と装備品を持ち、さらに十字軍もあるこちらの軍勢を押し返せず、こちらの勝ちとなった。
第六回戦:ID
これにて予選ラウンドは4-0-2で4位通過。
決勝トーナメント一回戦で当たったえふさんは、本戦に参加できないということでトスってもらいました。
えふさん、本当にありがとうございました。
準決勝はAKMTさんの青白カウブレードでしたが、正直ガチガチのトーナメントプレイヤーには勝てず、4位という結果に。
そのままAKMTさんは優勝。準優勝はチンネンさん。
そしてカズさんと私が権利獲得となりました。
その後、モハン会議を行った後に解散となりました。
それ以外にも、デッキや《倒れし者の記憶》を褒められたり(FAKEさんに言われたときが一番嬉しかった!)、くらげさんやいちねさんに《戦争と平和の剣》の使い方について説教されたり、エスパーさんがご飯を奢ってくれなかったりといろいろあったけど、本当に有意義な一日でした。
今回のデッキは、正直言って納得できてない部分も多く、調整・練習不足がミエミエなデッキでした。しかし、ゼロからデッキを一人で組んで、初めて(FNM以外で)結果を残せたという点から、すごい自信につながりました。
ファンデッキや魔改造はデッキの勝率を下げるって誰かが言ってた気がしますが、ちゃんとメタを読めば結果は残せると思います。
今後もさらにデッキを煮詰めていければいいなぁ…。
最後に。
殴 打 頭 蓋 は 腹 を 切 っ て 死 ぬ べ き で あ る
それでは、またどこかでお会いしましょう。
前回の速報では、多くのお祝いのコメントをいただきました。
本当にありがとうございます。
前回の日記の通り、先日行われた日本選手権北海道予選で、私tzwは4位という成績で、本戦出場権利を獲得いたしました。
今回はそのデッキレシピと解説、そして簡単ですがレポのほうを書かせていただきます。
その前に、どのようにして今回デッキを決め、構築したのかについて少しお話ししましょう。
≪2011.6.1(本番4日前)≫
デッキ構築とテストプレイをするため、とりあえずMOを起動する私。
しかしそこで行われていたNPH発売祭りに心奪われてしまい、NNNドラフト×2で終了。
共に3-0と好調な滑り出し。
≪2011.6.2(本番3日前)≫
仕事中に思いついたデッキを試そうと、とりあえずMOを起動する私。
しかし所持カードリストにあるNPHのパックに心奪われてしまい、NNNドラフト×2で終了。
共に一没と絶不調。
≪2011.6.3(本番2日前)≫
さあ困った!スタンのデッキが無いぞ!!!
…というわけで、ここからニッセン予選用のデッキを構築することにw
最初にPCを起動すると、ニコ動かCiv4かNNNドラフトに行くことは確定なので、まずはリアルのカードでデッキを作ってみることに。
今回のデッキ構築に当たっての留意点としては…
1.札幌はガチプレイヤーが少なく、また《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》所持率も低いため、青白カウブレード(とその派生形)は全国平均よりも下回る。多くても2割いればいいだろう。
2.コントロールよりもビートダウンを好むプレイヤーが多い。特に赤単や黒単感染、吸血鬼、エルフはそれなりにいる。予想では半分以上がここに入るだろう。
3.ただし、上位に行けばいくほどカウブレード率は高まる。これはガチプレイヤーは確実にカウブレードを選ぶだろうし、それに高いプレイスキルが加われば、上位陣にいるのはほぼ確定だから(まあこれは北海道だけの話ではないが…)。
4.ガチプレイヤーは札幌メタをちゃんと知っており、青白カウブレードのメインとサイドの《審判の日/Day of Judgment(M11)》枚数の合計は3枚くらいになるだろう(メイン2枚、サイド1枚。もしくはその逆)。
また《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》も2枚はあると見てよさそう。
以上より、『カウブレードに強く、さらにビートをある程度食えるデッキ』を作ろうというのが今回のデッキ構築方針である。
そこから脳内で導いた最初のデッキがこれ。
『ピラアレク代議制』
【土地:26枚】
5《平地/Plains》
4《沼/Swamp》
3《山/Mountain》
4《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs(SOM)》
2《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches(WWK)》
4《湿地の干潟/Marsh Flats(ZEN)》
4《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》
【クリーチャー:13】
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》
4《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》
3《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage(WWK)》
2《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》
【アーティファクト:4】
1《バジリスクの首輪/Basilisk Collar(WWK)》
1《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》
1《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace(NPH)》
1《殴打頭蓋/Batterskull(NPH)》
【プレインズウォーカー:2】
2《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》
【スペル:15】
4《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
1《強迫/Duress(M11)》
4《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》
2《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》
2《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》
2《四肢切断/Dismember(NPH)》
とにかくカウブレードを自分なりにメタってみた。
まず現環境最強クラスのクリーチャーである《石鍛冶の神秘家》を使わない手は無いと思い、相棒の《戦隊の鷹》とともに投入。
相手の《石鍛冶の神秘家》対策として、サーチした装備品を手札から叩き落とすハンデス呪文5枚と、場に出てしまった装備品を割る《神への捧げ物》。
そして《戦隊の鷹》対策として《狡猾な火花魔道士》を投入という、非常に大雑把なデッキである。
《石鍛冶の神秘家》から、《狡猾な火花魔道士》と相性のいい《バジリスクの首輪》をサーチ可能であり、ビートダウンにもそれなりに相性が良さそうだ。
このデッキは《精神を刻む者、ジェイス》にも《ギデオン・ジュラ》にも触れないが、そこは直接火力と《ギデオン・ジュラ》対消滅、サイドからの《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》で対処したい。
お、これっていけるんじゃないか?
早速tixをbotに突っ込んでテストプレイだ!
…うーん、動きがもっさりしすぎるなぁ…。
というか、ドローサポートが無いので、装備品があってもクリーチャーが引けない!
いくら除去やハンデスがあっても、相手のライフに切り込んでいけなければ、相手に次の回答を用意されて負けてしまう。
戦力の補充が効きにくいため、《審判の日/Day of Judgment(M11)》一発で戦力がガタ落ちしてしまうのも問題だ。
また、3色という色事故の可能性を抱えているうえに、メインカラーが《平地》からしか出せないというのもマイナス。
赤や黒は多色土地のバックアップもあるため、ダブルシンボルも簡単に出せるのに対し、白は1ターンに1つしか出せないということも多く、《戦隊の鷹》を複数同時展開できなかったり、《石鍛冶の神秘家》の能力を使用すると、相手の装備品を《神への捧げ物》できなくなるという、メインカラーとタッチカラーの逆転現象が起こってしまう。
うーん、見た目以上に問題点が多すぎるなぁ…。
あと一日でこいつを解決しないとならんのかー。
…というところで終了した。
≪2011.6.4(本番前日)≫
しかし、解決策は予想より早く見つかった。
『3色がダメなら、2色にすればいいじゃない。』
所謂マリー理論(?)である。
『赤服徴兵R』
【土地:27】
8《平地/Plains》
7《沼/Swamp》
4《湿地の干潟/Marsh Flats(ZEN)》
3《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M11)》
2《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》
3《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》
【クリーチャー:15】
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》
4《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》
1《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》
4《刃の接合者/Blade Splicer(NPH)》
2《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》
【アーティファクト:3】
1《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》
1《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace(NPH)》
1《殴打頭蓋/Batterskull(NPH)》
【プレインズウォーカー:2】
2《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》
【スペル:13】
1《蔑み/Despise(NPH)》
1《強迫/Duress(M11)》
4《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》
2《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》
2《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》
1《倒れし者の記憶/Remember the Fallen(NPH)》
2《四肢切断/Dismember(NPH)》
前回のデッキでは赤が非常に強そうに見えるが、メタ的に《饗宴と飢餓の剣》よりも《戦争と平和の剣》のほうが多く使われそうなので、プロテクション赤が増えると予想して赤を解雇。
まあ赤は本当に除去だけだったし、そのせいで素の打撃力は低下していたので、除去と引き換えに攻撃力をとりました。
で、代わりに投入したのは《刃の接合者》と《ミラディンの十字軍》、そして追加のハンデス《蔑み》と、チャームポイントである《倒れし者の記憶》の4種類。
《刃の接合者》は1度で2度おいしいクリーチャー。特に以前のデッキの弱点である《審判の日》の後のリカバリーとしては最適で、すぐに4点クロックを準備してくれる。そのころには装備品も出ているため、接合者本人に剣を装備させれば、3/3がすぐに2体準備可能。サーチはできないが、打撃力の上がった《戦隊の鷹》みたいなものである。
あと、ゴーレムトークンは無色なので、このデッキでは対処しにくい《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader(MBS)》を2度止められるのもポイント。本番ではこれで助けられた試合が実際にありました。
《ミラディンの十字軍》はTKPと剣との相性の良さから投入されたが、本当の目的は札幌に一定数いそうな黒単感染系と青黒コントロールorテゼレッター対策だったりする。
もちろん吸血鬼にも強い。赤入ってるとよく死ぬがw
《蔑み》はクリーチャーよりもPW対策がメイン。しかし《殴打頭蓋》のことを考えると、《強迫》のほうが良かったかもしれない。
《倒れし者の記憶》は破壊された装備品の回収が主な仕事。メインから《帰化/Naturalize(M11)》系カードが積まれることも珍しくない現在のメタなら有効。本来は《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》がこの役割を持つが、ドローサポートの無いこのデッキでは6マナ到達が不安定であり、2枚積まれた《墓所のタイタン》に追加して6マナ以上のカードを入れたくないというのが本音。そこで代用品としてこのカードに白羽の矢が立った。3マナなので《マナ漏出/Mana Leak(M11)》の影響を受けにくく(プレイするのはどうせ中盤以降だし)、《太陽のタイタン》では回収できない《殴打頭蓋》が回収可能なのも強み。
とにかく中盤以降の手数を増やしたいなら、このカードは選択肢に入ると思われます。
で、これを微調整し、サイドボードを作って…。
≪2011.6.5 AM5:00(本番当日の早朝)≫
デッキ完成!
『Cow-Blade』
【メインデッキ:60】
9《平地/Plains》
7《沼/Swamp》
4《湿地の干潟/Marsh Flats(ZEN)》
2《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M11)》
2《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》
2《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》
4《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》
2《刃の接合者/Blade Splicer(NPH)》
4《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》
2《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》
2《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace(NPH)》
1《殴打頭蓋/Batterskull(NPH)》
2《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》
1《蔑み/Despise(NPH)》
1《強迫/Duress(M11)》
4《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》
2《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》
2《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》
1《倒れし者の記憶/Remember the Fallen(NPH)》
2《四肢切断/Dismember(NPH)》
【サイドボード:15】
1《強迫/Duress(M11)》
1《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》
1《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》
2《天界の粛清/Celestial Purge(M11)》
4《コーの火歩き/Kor Firewalker(WWK)》
1《四肢切断/Dismember(NPH)》
1《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》
1《審判の日/Day of Judgment(M11)》
3《記憶殺し/Memoricide(SOM)》
メインの土地配分と剣の構成、《刃の接合者》と《ミラディンの十字軍》の枚数を変更した。
《十字軍》を多くしたのは、やはり一撃の強さと、黒系デッキ&《四肢切断》への耐性アップを見込んでのこと。
サイドボードはカウブレード以外のデッキを意識。
特に赤単、黒単、吸血鬼、ヴァラクートをメタってみました。
ちなみに《審判の日》と《吸血鬼の呪詛術士》は本当に出発直前に思いついて投入したカード。おかげでサイドプランが崩れ、ゲーム中も何を抜くかで迷ったのは内緒だ!みんなは真似しないように(よくある話だけどw)!!
2時間ほどの仮眠をとり、朝8時に自宅出発。
途中で道を間違えるミスプレイもあったが、無事受付締切10分前に到着。
足りないカードを借りまくり、ゲーム開始!
第一回戦:青白カウブレード(by みかんぼうやさん) ×○△ 引き分け
G1:相手の《太陽のタイタン》が対処不可能となり、早めに投了して次のゲームに賭ける。
G2:《ミラディンの十字軍》が殴るが、相手の《惑いの迷路/Mystifying Maze(M11)》で足止めされる。しかし相手もそれ以上の対処法を持っておらず、先に《戦隊の鷹》を引いた私が鷹ビート成功して殴り勝ち。
G3:このとき残り5分。決着がつくわけなく引き分け。周囲から煽られるorz
第二回戦:青白カウブレード(by きぬちゃん) ○○ 勝ち
G1:こちらの2T《石鍛冶の神秘家》⇒《戦争と平和の剣》が決まり、それがそのまま最後まで殴りきって勝ち。
G2:1Tに《強迫》撃つと、相手のハンドに土地が1枚しかないのを確認。《定業》を捨てさせ、事故を誘発させることを目論むが、あっさり《定業》をドローされる。しかしその後土地がまったく引けないようで、こちらの鷹ビートが間に合って勝利。
第三回戦:黒単感染 ○×○ 勝ち
G1:1T《コジレックの審問》で相手のハンドの唯一の生物である《ファイレクシアの十字軍》をディスカードさせる。その後大した脅威も登場しなかったため、《ミラディンの十字軍》が剣持って勝利。
G2:《戦隊の鷹》をブロッカーに回して時間を稼ぐが、相手の《伝染病の留め金/Contagion Clasp(SOM)》で増殖されて毒死。
G3:1T《コジレックの審問》⇒2T《石鍛冶の神秘家》⇒《饗宴と飢餓の剣》と回って、終始優位をキープ。最後は《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》が相手生物をホイホイ誘って、その隙に殴り勝ち。
第四回戦:青白カウブレード ○○ 勝ち
G1:こちらは普通に鷹ビート。相手はスペルと土地に恵まれなかったようで、何もでき無かった様子。
G2:相手土地3枚でストップ。そのまま殴り勝ち。相手が不運すぎた。
第五回戦:青白カウブレード ○○ 勝ち
G1:1T《コジレックの審問》で《戦隊の鷹》《石鍛冶の神秘家》を確認。しかしこちらのハンドには《強迫》《四肢切断》があるため、鷹を落とす。相手が予想通りに石鍛冶プレイし装備品サーチしてくると、返しに装備品と石鍛冶を破壊。一方こちらは鷹×3枚でビートダウンし、相手がたまらずフルタップで鷹を展開してブロッカーにすると、こちらは《戦争と平和の剣》をトップデッキ!
ちなみにこのとき相手ライフは6。相手の手札は…3枚。
G2:1Tに《コジレックの審問》で相手のハンドを覗くと、そこには《決断の手綱/Volition Reins(SOM)》が。初手にあった《ミラディンの十字軍》と《墓所のタイタン》がプレイしにくくなってしまう。
しかし相手は土地が詰まり気味。こちらは予定通り鷹で攻めるが、装備品も石鍛冶も破壊され、鷹も相手の鷹と相打ちして消耗してしまう。また相手の場には《精神を刻む者、ジェイス》があり、おそらくブレインストームで6枚目の土地を探しに来るだろう。
ここで私は賭けに出た。《殴打頭蓋》をプレイして、これに《決断の手綱》をプレイしてくれることを狙ったのだ。
そしてこれに相手は乗ってくれた。相手はジェイスのブレインストームで土地を探し、6枚目の土地をプレイ。そして《殴打頭蓋》を相手に押し付けることに成功した。
…細菌トークンはこっちのものなんだけどね。
帰ってきたターン。細菌トークンで相手のジェイスを葬り去り、さらに《墓所のタイタン》をプレイ。これでプレッシャーをかけると、相手はクリーチャーを展開して、それに奪った《殴打頭蓋》を装備させる。しかしそれは《墓所のタイタン》を殴らせることを許すことになり、攻撃。相手のブロックを確認後、《神への捧げ物》で頭蓋を破壊し、さらにそれを《倒れし者の記憶》で回収する。もちろん石鍛冶もセットだ。
相手は返しに《審判の日》を撃つが、追加の石鍛冶と装備品を持ち、さらに十字軍もあるこちらの軍勢を押し返せず、こちらの勝ちとなった。
第六回戦:ID
これにて予選ラウンドは4-0-2で4位通過。
決勝トーナメント一回戦で当たったえふさんは、本戦に参加できないということでトスってもらいました。
えふさん、本当にありがとうございました。
準決勝はAKMTさんの青白カウブレードでしたが、正直ガチガチのトーナメントプレイヤーには勝てず、4位という結果に。
そのままAKMTさんは優勝。準優勝はチンネンさん。
そしてカズさんと私が権利獲得となりました。
その後、モハン会議を行った後に解散となりました。
それ以外にも、デッキや《倒れし者の記憶》を褒められたり(FAKEさんに言われたときが一番嬉しかった!)、くらげさんやいちねさんに《戦争と平和の剣》の使い方について説教されたり、エスパーさんがご飯を奢ってくれなかったりといろいろあったけど、本当に有意義な一日でした。
今回のデッキは、正直言って納得できてない部分も多く、調整・練習不足がミエミエなデッキでした。しかし、ゼロからデッキを一人で組んで、初めて(FNM以外で)結果を残せたという点から、すごい自信につながりました。
ファンデッキや魔改造はデッキの勝率を下げるって誰かが言ってた気がしますが、ちゃんとメタを読めば結果は残せると思います。
今後もさらにデッキを煮詰めていければいいなぁ…。
最後に。
殴 打 頭 蓋 は 腹 を 切 っ て 死 ぬ べ き で あ る
それでは、またどこかでお会いしましょう。
コメント
自分も白タイタンとどっちか悩んででかい方取りましたが…
オリジナルデッキで結果残せる方は羨ましいです。
普通の青白カウ使うならタイタンでいいと思います。《定業/Preordain(M11)》や《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》で土地探せますしね。
今回の場合は5マナで止まることも多いので、6マナのカードはあまり積みたくないという事情があり、6マナは黒タイタンのみとなっています。
フェッチとの兼ね合いもあり、土地と石鍛冶を回収できる《不気味な発見/Grim Discovery(ZEN)》も候補に挙がりましたが、このデッキはとにかく装備品ありきな構成なので、今回は《倒れし者の記憶/Remember the Fallen(NPH)》を採用しました。相手のサイド後に行うであろう捧げ物増量にも対処できますよ(まあこれは白タイタンでもできますがw)。
俺は決勝で1没したけど負けた相手のAKMT氏が優勝ならまぁ納得w
本戦も頑張ってきてくださいねー。
あ、あと俺の欲しそうなカードあったら回収よろしくw
トレードありがとでした。
ありがとうございます。
名古屋でΦなフォイルカードでも漁ってきますわ。
報酬は塩切りFoilでよろしくw
本戦頑張ってきてくださいね。網走から応援しております。
ありがとうございます。
期待に応えられるように頑張ります!