トナプラでSOMブロック構築をしていた時のこと。
こっちはいつもの赤単なのですが、相手が使ってきたデッキが非常に面白い動きをしていました。

色は赤黒なんですが、とにかくボードコントロール力が高い。
キーカードは《壊死のウーズ/Necrotic Ooze(SOM)》

使ってきたコンボは全て《壊死のウーズ/Necrotic Ooze(SOM)》を軸としていて、墓地に強力な起動型能力を持ったカードを落とすことにより、戦場を完璧に支配していました。



1.《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder(SOM)》

おそらくこのデッキの基本コンボ。1T目から普通にプレイして殴ることも可能。
ダメージ自体は大したことがないのですが、戦闘などで自然と墓地に送られることが多いです。
しかし、その後に場に《壊死のウーズ/Necrotic Ooze(SOM)》が出ると、ウーズが3マナ4点火力に変わります。しかもマナがあれば打ち放題だし、対象も自在。本人も4/3といいサイズなので、普通に殴ることも可能です。
実際にこのコンボでこちらのクリーチャーやPWを全滅させられ、最後はウーズアタック+能力2回起動で12点くらって負けました。


2.《血まなこの練習生/Bloodshot Trainee(SOM)》

これは採用すべきかどうか悩むカード。場に出ても正直ブロッカーどまりです。
しかしウーズと組み合わされば、タップだけで大抵の生物は死にます。
プレイヤーに飛ばないのと、タップを必要とするという点はデメリットですが、マナを使わないので、ほかに呪文をプレイしたいときには便利ですね。
ただ、そこまでして使うかといわれると疑問も残る。サイドでの《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder(SOM)》の追加分という扱いか。


3.《溶鉄の尾のマスティコア/Molten-Tail Masticore(SOM)》

最近見なくなったカードですが、このデッキなら一発採用でしょう!
手札を捨てるデメリットも、このデッキなら能動的に起動型能力持ちのクリーチャーを墓地に落とせるので、いい動きをすると思います。
一方、こいつが墓地に落ちた時は《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder(SOM)》のほぼ下位互換。まあ4枚入れることはないだろうけど、場に出た時の制圧力を考えると、2枚くらいは採用できそう。


4.《大霊堂の王、ゲス/Geth, Lord of the Vault(SOM)》

こいつをまさか構築で見るとは思いませんでしたが、書いてあることと本人のサイズは明らかに頭おかしいです。
基本的にデッキのスペルは火力などの除去がメインなので、相手の墓地に有効なクリーチャーが落ちていることは多いでしょう。
《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》の存在もあり、なかなか場に出にくいかもしれません。しかしこのデッキなら、出てよし、死んでよし。



そして、最後に…


5.この環境には『墓地対策』が不在


の一言に尽きるでしょう。
カードとしては、《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb(SOM)》があるにはあるんですが、これをサイドに入れている人がどれだけいることやら…。
まさしくメタの盲点を突いたデッキです。これぞローグ。

使用カードがSOMのカードなので、おそらく前環境にも存在していたでしょうが、メタが不透明なときなら、非常に効き目があるかもしれませんね!

しかし、このデッキはあまりにも《壊死のウーズ/Necrotic Ooze(SOM)》に頼っているところがあるため、カウンターや除去に弱いというのも事実。
他の色を足そうにも、黒や赤マナを多く要求する構成のため、どうしても柔軟な構築がしにくそうなデッキです。

その一方で、ローグデッキとしての強みである『わからん殺し』があるので、うまくハマれば強いと思います。
構成上ビートに強く、さらにPWにも触れるこの《壊死のウーズ/Necrotic Ooze(SOM)》デッキ、リストが見つかればご紹介したいと思います。

というか、今度作ってみようっと。


というわけで。今日はこれまで。

コメント

AIR
2011年3月2日0:17

こういうデッキ好きですw
<ひ
フェッチ入れて
グリムディスカバリー入れたいですねー

TZW@LABO
2011年3月2日0:54

>AIRさん

残念だけど、これブロック構築なのよねw

もっちー
2011年3月2日2:56

一番大事な蔵精錬が抜けてますよ!

赤黒コンは前環境でtier1.5ぐらいでしたねー
ウーズデッキというよりは赤黒グッドスタッフに起動型能力が多いのでウーズを入れたという感じのデッキですね。

TZW@LABO
2011年3月2日13:05

>もっちーさん

あー!赤単使ってる俺としたことがー!!

赤黒は前環境にもいましたね。今なら《喉首狙い》あるから、かなり強そうです。
《ウーズ》は軸にするよりは、相手に除去を使い切らせてからポンと出したほうが強そうだ。
参考になりました!アドバイスありがとうございます。

Lich
2011年3月2日18:30

MBSが入ってからは《病的な略取》が強いので《壊死のウーズ》を削ってもいいかも。
なんだかんだで《ウーズ》は序盤に手札に来ても弱いので。
あと《煙霧吐き》は相手のマナマイアや感染ビートなどの牽制の為に
抜いちゃダメなんじゃないかなあ。
《皮裂き》や《闇の萎縮》との搦め手で《蔵精錬》などの大型を除去る事も出来るしね。

TZW@LABO
2011年3月3日19:43

>Lichさん

>《病的な略取/Morbid Plunder(MBS)》
私はまだあまり構築では見ていませんが、十分活躍する機会はあると思います。
MBSの追加で除去が強くなり、また強力なPIG持ちも増えたため、それを軸としたデッキが出てきてもおかしくないでしょう。

>《煙霧吐き/Fume Spitter(SOM)》
これも個人的感想ですが、《太陽の宝球/Sphere of the Suns(MBS)》の登場により、破壊されるリスクの高いマナマイアは減少傾向にあります(ただし《パラジウムのマイア/Palladium Myr(SOM)》は除く)。
使用回数は限られていますが、増殖やバウンスと相性が良く、いろいろなデッキに採用されていますね(緑を使用するなら《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary(MBS)》《地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbomb(SOM)》を使う場合が多いみたいですが)。そのためか、全体的にタフネス1の生物を使用するデッキが減っているようなので、マナ加速をつぶしたいならメインに《粉砕/Shatter(SOM)》、感染や白系ビート対策なら《電弧の痕跡/Arc Trail(SOM)》がいいと思っています。

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