どうも、TZWです。
昨日~今日の昼までは仕事でログインできなかったため、午後9時のデイリーに出てきました。
デッキリストはまだ調整段階ですが、皆さんからの意見もほしいので公開させていただきます。
『Mono-R DECK 20110227』
Event #2105090 2011/02/27 21:00

【メインデッキ:60】

26《山/Mountain(SOM)》

4《オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter(SOM)》
4《カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix(SOM)》
3《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》

4《槌のコス/Koth of the Hammer(SOM)》

4《太陽の宝球/Sphere of the Suns(MBS)》
3《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》

2《電弧の痕跡/Arc Trail(SOM)》
4《不純の焼き払い/Burn the Impure(MBS)》
2《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》
4《赤の太陽の頂点/Red Sun’s Zenith(MBS)》


【サイドボード:15】

2《感電破/Galvanic Blast(SOM)》
4《危険なマイア/Perilous Myr(SOM)》
2《電弧の痕跡/Arc Trail(SOM)》
4《粉砕/Shatter(SOM)》
1《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》
2《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon(SOM)》

今回の方針は、『感染デッキ』対策です。

感染デッキはMBSの加入により、大幅に打撃力がアップしました。
《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader(MBS)》《ファイレクシアの槽母/Phyrexian Vatmother(MBS)》といった、プロテクション持ちや大きなサイズの感染生物はSOMのころにはほとんどいませんでしたね。黒単色でいたのは《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon(SOM)》くらいで、サイズで勝負するなら緑の力を借りる他なかったのです。

特に《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader(MBS)》はプロテクション(赤)と(白)を持っており、前環境でのTier1である『赤単』『青白』に対するアンチカード筆頭であるでしょう。
『赤単』から見ると、《電弧の痕跡/Arc Trail(SOM)》《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》という、今までの黒単感染相手なら簡単にアドバンテージが取れる除去が効かず、《槌のコス/Koth of the Hammer(SOM)》のクリーチャー化土地すら軽々防御。攻撃を通すには《カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix(SOM)》《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon(SOM)》くらいしかなくなってしまいました。
一方『青白』から見ると、《拘引/Arrest(SOM)》が効かず、《微光角の鹿/Glimmerpoint Stag(SOM)》を簡単に突破し、鉄壁の《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel(SOM)》のトークン3体すら突破してエルズペス本人が死ぬという、本当にシャレにならないクリーチャーです。

さらに黒単感染を後押しするカードとして、《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》があります。先ほどの『赤単』を例にとれば、《カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix(SOM)》や《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon(SOM)》を2マナで撃破します。今まででは《闇の掌握/Grasp of Darkness(SOM)》がありますが、これではドラゴンを倒せませんでした。今後はこの2種類を利用することで、制空権すら制圧することもできます。もちろん《槌のコス/Koth of the Hammer(SOM)》によってクリーチャー化した土地も壊せます。これが決まると赤単側は非常に不利です。基本的に大振りですからね。

しかし、黒単感染には弱点があります。それがアーティファクトに触れないという点。
特に《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》といったカードには弱く、立ち往生してしまうこともしばしば。
基本的にはこれらのカードを対策として使用することが良いと思われます。



さて、今回はメインから《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》を投入し、感染デッキを意識した作りにしてみました。
《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》は単純に感染を意識しただけではなく、《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》対策でもあります。今後感染デッキが流行れば、『タッチ《喉首狙い》』デッキも登場する可能性はありますからね。

さらにサイドには《危険なマイア/Perilous Myr(SOM)》を4枚投入しました!
これは《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader(MBS)》対策です。こいつを前に出しておけば黒十字軍は立ち往生しますし、除去するにも除去できないでしょう。
《感電破/Galvanic Blast(SOM)》は《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》対策です。こいつは結構バカになりません。特に《法務官の手/Hand of the Praetors(SOM)》が場にいるときは、絶対に攻撃を通したくありませんね。

サイドボードの《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon(SOM)》は、相手が青白系の時に《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》と交換します。
《存在の破棄/Revoke Existence(SOM)》ならともかく、《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》されると結構シャレにならないので。



では、実際の結果は…


第一回戦:緑黒《裏切り者グリッサ/Glissa, the Traitor(MBS)》デッキ? ○○

Game1:相手の《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary(MBS)》を《赤の太陽の頂点/Red Sun’s Zenith(MBS)》でリムーブ除去し、マナ加速をさせないようにする。
その後、相手の《地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbomb(SOM)》で土地をどんどん引かれ、X=5の《起源の波/Genesis Wave(SOM)》を撃たれるも、《カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix(SOM)》軍団と火力で押し切って勝ち。
1-0

Game2:序盤から《槌のコス/Koth of the Hammer(SOM)》⇒《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》と攻勢を強める。フェニックスが《ピスタスの一撃/Pistus Strike(MBS)》で2回ほど打ち落とされるも、火力で押し切り勝利。
相手は《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon(SOM)》などで感染モードになってた。なんか中途半端な印象(サイドボードで切り替えてるのかな?不明。)。
2-0
Win!



第二回戦:青白コントロール ××

Game1:序盤の攻撃をすべてかわされて、最後は《白の太陽の頂点/White Sun’s Zenith(MBS)》の猫軍団に押しつぶされる。
《イシュ・サーの背骨/Spine of Ish Sah(MBS)》+《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner(SOM)》のコンボもかなり効きました。
0-1

Game2:相手の《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》が超えられず負け。うーん、《神への捧げ物/Divine Offering(MIR)》もあるし、赤単は厳しいのかなぁ…。
0-2



第三回戦:黒単感染 ××

Game1:除去火力はうまく引くも、《槌のコス/Koth of the Hammer(SOM)》のアタックを《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》で土地破壊されたり、《カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix(SOM)》をかたっぱしから破壊されて負け。
0-1

Game2:今日のプレイングミス。
【相手の場】

土地:
《沼/Swamp(MBS)》×4
《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》×1
(全てタップアウト)

クリーチャー:
《法務官の手/Hand of the Praetors(SOM)》×1
《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon(SOM)》×1


【こちらの場】

土地:
《山/Mountain(SOM)》×5
(全てアンタップ)

クリーチャー:
《危険なマイア/Perilous Myr(SOM)》×1

アーティファクト:
《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》(カウンター3個)×1

私の手札:
《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》
《カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix(SOM)》
《カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix(SOM)》
《赤の太陽の頂点/Red Sun’s Zenith(MBS)》
《赤の太陽の頂点/Red Sun’s Zenith(MBS)》

相手は前のターンに5マナ⇒《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon(SOM)》をプレイしてターンエンド。土地はタップアウトだ。
ここで自分は《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》をプレイして、相手の脅威を取り除くべきかで悩んだ。
ここで《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》を撃てば、《危険なマイア/Perilous Myr(SOM)》によるダメージもプラスされて、相手のクリーチャーを全滅させることができる。
しかし、相手が6マナを待たずして《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon(SOM)》をプレイしたことに疑問を感じていました。「ひょっとしたら、なにか誘っているんじゃないか」と。
場には《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》があるので、ここは甘えで1ターン待ってみましたが、これが大きなミス。
そう、《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon(SOM)》には再生能力があったのです!
このタイミングが最初で最後の《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon(SOM)》除去のタイミングだったというのに!

もし後続を出されたとしても、《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon(SOM)》なら再生マナがないので《赤の太陽の頂点/Red Sun’s Zenith(MBS)》で除去可能だし、《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader(MBS)》を出されたとしても、《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》で3ターンは粘れる。手札には《カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix(SOM)》が2枚もあるので、2ターンほど殴れば最後はX火力で仕留められます。

結果としては、《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon(SOM)》を《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》で3ターン止めている間に、2/2となった《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》で3回殴られ(しかもインスタント除去は引けず)、最後は2体パンチでとどめを刺されました。

せっかく対策しても、こんなプレイングでは何も意味はありませんね。
本当に悔やみきれない一戦でした。
0-2


…というわけで、デッキ解説での威勢はまったくない1-2ドロップです。
正直、赤単というデッキ自体が今のメタにあっていない可能性もできてきました。

感染デッキの強化と《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》の登場により、《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》の利用率がアップ。
さらに《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》といったライフゲイン効果のある除去の登場も赤単にとっては逆風です。

《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader(MBS)》対策として《危険なマイア/Perilous Myr(SOM)》にたどり着いたところまでは良かったのですが、その先の《神への捧げ物/Divine Offering(MIR)》《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》を擁する『青白』デッキへの回答には至っていませんでしたね…。
まだまだ研究が大事なようです。


というわけで、今日はここまで。
またMOのどこかでお会いしましょう。見かけたらチャットで話しかけてみてね!きっと喜びます。

コメント

listener
2011年2月27日23:46

ボクも限定構築で赤単使っているので
参考にさせていただきますm(_ _)m
ボクは現在ほんとに調整しているだけですが(⌒_⌒;)

ドラゴンをサイドに入れちゃって、メインにとぐろ3つですか。
なるほど感染が強くなってますから理にかなっています。
あと火力がけっこう多い印象ですね。

コスのパワーを活かしきる方法がないか思案しています。

俗
2011年2月27日23:52

ブロック構築には夢があるね。
PTQのレギュレーションには選ばれなくなったけど、昔から好きなレギュレーションです。
具体的なカードは全く考えてないけど、アーティファクトじゃなくてエンチャントに活路は無いのだろうか?と瞬間思いました。

TZW@LABO
2011年2月28日0:43

>listenerさん

コメントありがとうございます。
私の赤単は、火力でとにかく相手の脅威を消し去り、フィニッシャーで畳み掛ける構成となっています。《赤の太陽の頂点/Red Sun’s Zenith(MBS)》は除去とフィニッシャーも兼務しているので、MBS最大の収穫だったり。
《槌のコス/Koth of the Hammer(SOM)》は感染相手では弱いことが多いので、サイド後は枚数を減らすこともありますね。基本的には+1能力がメインですが、感染相手なら-2能力をメインに使用し、高速で《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》を場に出したり、大量マナから《赤の太陽の頂点/Red Sun’s Zenith(MBS)》を撃つことが多いです。感覚としては、青単の《大建築家/Grand Architect(SOM)》に近い役割ですね。
まだ何枚抜くのが適正か、また一緒に《太陽の宝球/Sphere of the Suns(MBS)》も抜くべきなのか、検討している段階なので、何か形になったら次のDEで披露したいと思います。


>俗さん

PT名古屋のレギュレーションに採用されてるのに、なぜか札幌のPTQ名古屋はエクテン…orz

>エンチャント
それについては、確かにパッとしたものがないのが現状です。
とりあえず軸になりそうなものを書き出してみると…

【SOM】
《真実の確信/True Conviction(SOM)》
《鍛えられた鋼/Tempered Steel(SOM)》
《容赦無い潮流/Inexorable Tide(SOM)》
《痛ましい苦境/Painful Quandary(SOM)》
《炉の式典/Furnace Celebration(SOM)》
《ヴィリジアンのお祭り騒ぎ/Viridian Revel(SOM)》
《苦行主義/Asceticism(SOM)》

【MBS】
特になし

ご覧の有様だよ!
《鍛えられた鋼/Tempered Steel(SOM)》《ヴィリジアンのお祭り騒ぎ/Viridian Revel(SOM)》《炉の式典/Furnace Celebration(SOM)》らへんは一応デッキがあるんですが、なかなかメタの中心には来ていないようです。
エンチャント破壊は《存在の破棄/Revoke Existence(SOM)》《シルヴォクの模造品/Sylvok Replica(SOM)》《真っ二つ/Slice in Twain(SOM)》しかないので、破壊されにくいというメリットがあるんですが…やはりアーティファクト環境ってことなんでしょう。

ぐんし
2011年2月28日19:39

《核への投入/Into the Core》はどうですか?
《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》対策にいいと思います

TZW@LABO
2011年2月28日22:27

>ぐんしさん

やっぱりそれしかないですかねぇ。ただ、マナコストが4と重めであることと、対象を2つとらないとならないという点が難点ですね。
後者はまあメリットでもあるんですが。相手が青白なら、《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》か《伝染病の留め金/Contagion Clasp(SOM)》くらいは出してるでしょうから、対象に困ることは無いかもしれないですね。
ちょっと試してみます。アドバイスありがとうございました。

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索