こんにちわ。TZWです。
今日で3連休も終わりです(私の3連休は、土・日・月なんですよねw)。
今回は昨日、札幌のグリフォン厚別店で行われた、Griffon Magic Festival 3でのスタンとドラフトのレポをお送りします。

開店12時から20時までの間、やや高めの参加費を払うことで8人シングルエリミネーショントーナメント(もちろん公式戦)が開かれます。
それぞれの大会の優勝者には、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》だの、デュアルランドだの、M11のタイタン全種類などの賞品がもらえる、ある意味ギャンブル的な大会です。

私はまだMBSのカードをほとんど持っていないので、あまりスタンに参加する気はなかったのですが、私が店に到着したとき、神ジェイススタン大会があと一人で開催されると聞いたので、参加しました。

デッキはもちろんヴァラクート。しかしリストはMOで使っているものと違います。
『GR Valakut DECK ver.GMF3“Anti-Sword&Armor”』

【メインデッキ:60】

5《森/Forest》
11《山/Mountain》
4《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》
3《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》
2《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M11)》
3《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》

4《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》
2《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》
4《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》
2《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》

4《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition(ZEN)》

4《探検/Explore(WWK)》
2《耕作/Cultivate(M11)》

2《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》
4《砕土/Harrow(ZEN)》
4《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》


【サイドボード:15】

2《圧壊/Crush(MBS)》
3《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
4《紅蓮地獄/Pyroclasm(M11)》
1《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》
2《槌のコス/Koth of the Hammer(SOM)》
1《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》
1《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》
1《コジレックの職工/Artisan of Kozilek(ROE)》

基本的な動きは変わりませんが、やはり特徴的なのはメインから投入された《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》でしょう。
こういうカードは大抵サイドボードカードです。《稲妻/Lightning Bolt(M11)》のようにとどめは刺せないし(むしろライフを増やすw)、《紅蓮地獄/Pyroclasm(M11)》のように相手クリーチャーを一掃することもできない。しかし、現在のメタではそれ以上の脅威があります。

それは『装備品』。特に《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》と《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》、そして《アージェンタムの鎧/Argentum Armor(SOM)》です。

前者の2本の剣はPTパリでも大活躍した青白コンに入っている装備品。能力は言うまでもなく強力。しかもこれが《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》から自由にサーチ可能で、さらに石鍛冶の能力でカウンターを構えながら場に出すという隙の無さ。それを装備する《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》との相性も素晴らしく、1~2発の攻撃でヴァラクートは崩壊します。

もっと厄介なのは白単アーマーに入っている《アージェンタムの鎧/Argentum Armor(SOM)》。これは最速2Tで出てくる上、1発のアタックでゲームが終わります。火力で対処しようにも、《聖なる秘宝の探索/Quest for the Holy Relic(ZEN)》からだと装備先の生物を全滅させなくてはならないため、最速パターンだと《稲妻/Lightning Bolt(M11)》でも間に合わないことが多いです。

しかしながら、青白にしろ、白単アーマーにしろ、装備品さえなければ打撃力は非常に低いデッキです。クリーチャーを除去するより、装備品を破壊して速度を低下させれば、《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》着地までの時間を稼ぐには十分な時間があると思います。

それが、今回のヴァラクートでメインから《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》を投入し、火力を抜いた理由です。

同様の理由から《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》も抜きました。スペースを確保するという理由もありますが、これはビートにもコントロールにも中途半端すぎます(同系には有利。白アーマーにはすこしだけ有効)。マナ加速として使うとビートに効かず、防御として使うとコントロールに効かない。構造的に欠陥を抱えているような気がしてならないです。同系が多いなら2枚でも投入する理由にはなるかもしれませんが、PTの結果を見ると青白系が増加し、さらにボロスやカルドーサレッドといった高速ビートが流行るなら、壁を入れるのはあまり得策ではないと思います。高速ビートはメインじゃ正直対処不可能ですし、サイド勝負で。まあ、胸壁自体が4枚無いと強くないってのもあります。代わりに入れたのが《耕作/Cultivate(M11)》。これは青系相手にはまあまあです。《砕土/Harrow(ZEN)》よりリスクは少ないですしね。

メタも《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》にとっては追い風です。装備品、《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》デッキ、《光輝王の昇天/Luminarch Ascension(ZEN)》、《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition(ZEN)》、《聖なる秘宝の探索/Quest for the Holy Relic(ZEN)》などなど…。壊すカードが多く、基本的に《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》が腐るマッチアップは少ないと思います。こういうカードはメタ外のデッキにも強力に刺さりますしね。《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》が腐るマッチアップは、緑単エルフとかエルフドラージとか、あとカルドーサレッドくらいですね。ただエルフは青白系の増加で数を減らしてますし、エルフドラージはデッキ構成的にそもそも有利、カルドーサレッドはメインじゃほぼ勝てないので、サイド勝負です。無理してメインから勝ちに行く必要はないでしょう。

サイドボードも装備品と青白、そしてメインで対策していないビートへ使用するカードを入れてあります。
《圧壊/Crush(MBS)》の採用は驚くかもしれませんが、相手が《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》で森を使用不可にしてきたときに、相手の装備品を破壊する役目があります。相手もまさか緑マナがないところから装備品を破壊されるとは思わないでしょうから、非常に高い奇襲性を持つと思います。わざと緑マナを消費してから、山を複数枚(《マナ漏出/Mana Leak(M11)》ケアって意味ね。)立たせておいて、相手の装備品プレイを誘うという方法もありますよ。うっかりマナを払って装備してきたら、なお破壊のチャンスですね!
また《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》デッキでの《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》や《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》を破壊する役目もあります。相手がテゼレットの2番目の能力を使ってきたときに、そいつを壊してやりましょう!
コントロール相手なら、《稲妻/Lightning Bolt(M11)》よりは利用価値があるのではないでしょうか?ただし2枚はやり過ぎたと思いますが。

《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》《コジレックの職工/Artisan of Kozilek(ROE)》《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》もコントロール対策です。《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》は青黒には特に効きます。アーティファクトを破壊できない色ですからね。ただしあまりプレイさせてもらえないでしょうから、本当は入れたくなかったんですが、実は《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》をリアルでは1枚しかもっていなかったので、仕方なく代わりに1枚入れておきました。これがあとで大正解だったりするんですがw
《コジレックの職工/Artisan of Kozilek(ROE)》は青系ならどちらでも効きます。ただし装備品の影響で、青白の攻撃速度が大幅に上がったため、間に合わない可能性もあります。まあ、そのための《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》《圧壊/Crush(MBS)》だったりするわけですが。

で、実践のほうはどうだったかというと…。



第一回戦:青黒《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》デッキ ○○

Game1:こちらエンド時に相手がプレイしてきた《蜃気楼のマイア/Shimmer Myr(MBS)》を《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》し、相手が有効牌を引く前にカウンターを消費させ、最後は《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》着地で勝ち。
1-0

Game2:相手が《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》をプレイするためにタップアウトした隙に、《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》をプレイ。手札に《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》あったけど、《破滅の刃/Doom Blade(M11)》されたくないからね。次のターンに起動すると、案の定相手の手札には《破滅の刃/Doom Blade(M11)》と《マナ漏出/Mana Leak(STH)》が。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》の3番目の能力で《蜃気楼のマイア/Shimmer Myr(MBS)》をバウンス⇒レスポンス《破滅の刃/Doom Blade(M11)》で相手の手札と場をズタズタにしたら、安全に《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》着地。勝利。
2-0
Win!


第二回戦:青白コン ○○

Game1:2T《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》、3T《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》をカウンターされて《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》。タイタン出てきて勝利。
1-0

Game2:Game1とほぼ同じ。
2-0
Win!


第三回戦:青白コン ×○○

Game1:先手2Tコブラまではよかった。しかし相手の《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》で出てきたオオカミトークンをうっかり忘れてコブラを突撃させるというひどいプレイミス。これが響いて負け。
0-1

Game2:先手2Tコブラ。《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》で緑マナを狙われるも、コブラが生き残って緑マナを安定供給してくれる。《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》からは《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》が登場とハズレだったが、相手タップアウトから《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》⇒《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》で勝利。
1-1

Game3:後手2Tコブラ。コブラ可愛いなぁ。
《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition(ZEN)》にカウンターを置き忘れ、4Tタイタンチャンスを逃すという凡ミス。さらに《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》からめくれたのがコブラとか、森3枚に《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》貼られるなどいいところ無し。しかし相手も《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》から2T連続コブラバウンスなど、どうやら苦しい立ち回りの様子。
その後タイタン着地に成功するが、相手は《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》を張ってくる。しかし相手エンド前にこちらがプレイした《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》がタイタンを呼び、タイタン2体とコブラでアタックして14点。その時の相手の残りライフが14点。勝利!
2-1
Win!



…というわけで、なんと3-0で神ジェイスゲットです!
最終戦はひどいミスプレイが多かったですが、相手のタップアウトの隙をうまくつくことができたための勝利だと思います。
MOばかりやっていたせいか、リアルでの大会ではシャッフルすら緊張してしまい、手が震えてしまったw MOは調整にはいいかもしれないけど、ちゃんと人を立てて、本当のカードを使ってのマジックをやっておかないと、精神的には優位に立つことができませんね。
メイン《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》は1回だけプレイ、サイド《圧壊/Crush(MBS)》は《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》の効果で墓地に送られてしまいプレイできませんでしたが、2種類のカードを相手に見せることで、アーティファクト除去をがかなり多いという印象を与えることができたのではないか、とも考えます。よく青系デッキで《取り消し/Cancel(M11)》と《冷静な反論/Stoic Rebuttal(SOM)》を数枚ずつ積むような感覚でね。



なお、そのあとに行われたデュアルランド争奪ドラフトは、重めの青赤を組んで負けました。序盤を守る軽めのカードがないと、感染やテンポデッキに勝てないね。
練習します。MOでMBS出たら本気出すw

というわけで。またどこかでお会いしましょう。

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