どうもこんばんわ。
日本選手権予選も各地で行われており、本戦進出者や使用デッキリストが沢山上がってきております。
本戦に参加が決まった方々は本当におめでとうございます。その中から日本のマジックの歴史、そして世界のマジックの歴史の1ページを刻むものが現れることを、心から期待しております(ただし棒読み)。



さて、北海道でも5/16に札幌ちえりあにおいて予選が開催されました。
参加者は33名と4人抜けとなったため、いつも以上に強い熱気があったとかなかったとか。
実を言うと初めてのニッセン予選なんだよね。ファイナルズ地区予選は2回でたことあるんだけど、今までニッセン予選のほうは都合つかなくて出られなかった。

で、私の結果は予選ラウンド6回戦で2-3-1とまったくいいところなしでした。
それをデッキリストとメタから反省点を洗い出し、来週のゲームデーと再来週のGPT仙台、そして来月のGP仙台への足がかりにしたいと思います。


まずは私が予選で使用したデッキリストから。
使用デッキはジャンド…なんですが、いつもと違うところがあります。
『苫小牧名物海鮮ジャンド 死霊を添えて』

メインデッキ:60枚

【土地:27枚】
3《森/Forest(ROE)》
3《山/Mountain(ROE)》
3《沼/Swamp(ROE)》
1《島/Island(ROE)》
4《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》
2《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches(WWK)》
2《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis(ALA)》
2《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》
1《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M10)》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs(ZEN)》
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》
1《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》

【クリーチャー:18枚】
4《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax(ALA)》
4《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter(ALA)》
3《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》
4《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》
3《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(M10)》

【スペル:15枚】
2《稲妻/Lightning Bolt(M10)》
3《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》
4《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》
4《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》
2《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》


サイドボード:15枚
3《死の印/Deathmark(M10)》
2《稲妻/Lightning Bolt(M10)》
2《終止/Terminate(ARB)》
1《精神腐敗/Mind Rot(M10)》
1《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》
2《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
3《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch(ZEN)》
3《弱者の消耗/Consume the Meek(ROE)》

(※デッキリストに一部間違いがありましたので、修正しました)

さて、このデッキを構築したのには理由があります。
まずはメタですが、今回は同系(ジャンド)と青白TOにメタを絞りました。
そして、それらに勝つためにどのような工夫をしたらよいかということで、最初に考えたのは『ジャンドにとって、その2つのデッキのなにが苦しいか』ということです。

ジャンドデッキは普通の構成でもかなり勝率が高く、大体のデッキと5分程度またはそれ以上で渡り合えるのが強みなので、あまり『どうやったら勝てるか』と考えるよりも、『どうなったら負けパターンになるのか』『どうなったら不利になるのか』を考え、そこを補ったほうがよいのではないかと考えました。

まずはジャンド(ミラーマッチ)ですが、メイン・サイド戦共に『リソースの削りあい』が起こります。
具体的には《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》《精神腐敗/Mind Rot(M10)》なんかがメイン・サイド共に良くみられ、それらを多く引いて先に相手の土地を多く割るか、先に相手のハンドを空にしたほうが勝ち、みたいな考えです。
さらに、それらのカードが手札に無くてもプレイを可能にしてくれる《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》はもちろん強力で、ミラーマッチでは『先に4マナに到達する』ということも重要になってきます。そしてそれを最速で可能にしてくれるのが《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》です。

解説はこのへんのして、さっそく各論に行きましょう。

まずは《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》対策ですが、これには2つの方法があります。

①手札を多く確保する
②捨てられても構わないカードを使用する

前者はジャンドデッキであれば《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(M10)》が候補に挙がります。マナサポートも兼ねており、またクリーチャーとして場に残るためアドバンテージも稼げます。
一方後者はプレイングでカバーできる範囲ですが、今回はこれを逆手にとる方法を採用しました。そう、『蘇生』能力です。
これであれば、手札から捨てても全く無駄になりませんし、奇襲効果もあります。
《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter(ALA)》は飛行を持つため、ジャンドの多くのクリーチャーを飛び越えていくことができ、またパワーも3と強力。そしてハンデス能力はジャンドミラーのポイントである『リソースの削りあい』とマッチしているため、あたかも追加の《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》のように機能してくれるのでは?という目論みですw
もちろん普通にプレイすれば毎ターン3点クロック+ハンデスと、ジャンドにとっても脅威となる存在。他のデッキでもハンデスは結構痛いので、今回メインでの採用となりました。
サイド後には追加で《精神腐敗/Mind Rot(M10)》を1枚。これは《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》1枚と交換します。ミラーは除去よりもリソース削ったほうが強いと思っているので。

続いて《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》対策ですが、まずは自分が使います。これは主に《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches(WWK)》といったミシュラランド対策、そして強力に色マナサポートをしてくれる《野蛮な地/Savage Lands(ALA)》などのアラーラ3色タップインランド、《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit(M10)》などのM10ランドを破壊して色事故を誘発させるという目的です。これらはジャンド相手じゃなくても有効なデッキが多く、特にもう一つの仮想敵である青白TOにもよく効くカードなので、メインから採用しました。
次に相手の《廃墟飛ばし》対策ですが、もうこれは一つしかありません。つまり『基本土地を多く使用する』ということです。
さすがに強力なミシュラランドを外すわけにはいきませんでしたが、タップインランドはある程度なら削減可能です。しかしその代償として色マナの供給が困難となります。さすがに《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》3枚だけでは無理ですね。
そこでお呼びがかかったのは《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M10)》《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》といったタップインフェッチランドです。これなら破壊されることは無いですし、どの色でも揃えることが可能です。また今回は青を足すということで、青絡みのフェッチランド(《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》)も1枚ずつ採用し、出来るだけタップインによるテンポロスを防ぐことにしました。
結果として《野蛮な地/Savage Lands(ALA)》0枚という構成になってしまいましたが、今思えばちょっとやりすぎたかなと思います。タップインランドの色サポートは強いですからね。

で、ミラーマッチのテストを何度かやったけど、結構《セドラクシスの死霊》はウザいようでしたw
やはり一度死んでももう一度帰ってくるというのは脅威。青マナなくても《血編み》からいきなり呼ばれてくることも多々あるしね。
あと特殊地形減らしたのはプラスともマイナスとも言える。相手の《廃墟飛ばし》が3マナ2/1になり下がるのはプラスだけど、やはり色事故はそれなりに起きた。特に黒マナと赤マナは意外と足りなくなるし、サイドには黒のダブルシンボルが多く入っているから、あと一マナ足りないってことはよくある。そこを補うことと、追加の青マナ供給のために《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis(ALA)》を2枚追加しました。




で、完成したわけなんですが…。




ジャンドには一度も当たりませんでしたぁ~!!!




どうやら札幌のトップメタはバントと青白系だったみたいで、ジャンドは自分入れて4~5人だった様子。
特にこのデッキはバントのようなまっすぐなビートダウンとは相性が悪いので、そういう点からもメタの読み違いで敗北してしまいました。
また2回当たった《時の篩/Time Sieve(ARB)》デッキのようなコンボも完全に切ってしまったため、《強迫/Duress(M10)》《思考の大出血/Thought Hemorrhage(ARB)》といった対策カードも無く苦しい戦いでした。
とにかくジャンドと青白TO以外の相性が悪くなり、ジャンドの強みである『大体のデッキと対等に近いまたはそれ以上の相性で対戦できる』というメリットを大きく損なってしまったことが敗因でしょう。
(まあ、土地の構成的にみて、青白TOへの相性もそんなに良くないのですが…、これはまた次回の話ってことで。)

あと、手札に《島/Island(ROE)》来た時の絶望感は異常www



今日の反省点

まずジャンドが減ってきたので、同系に弱く他に強い《朽ちゆくヒル/Putrid Leech(ARB)》の採用が第一に必要だと思います。最近は《前兆の壁/Wall of Omens(ROE)》のような高タフネス生物も多いですしね。
あと…このデッキのアイデンティティを破壊することになりますが…《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter(ALA)》はサイドボードに回し、インスタント除去を増やすべきですね。相手から《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》を撃たれることが減るのであれば、メインから採用する必要は少なくなります。さらにバントデッキが増えているのであれば、序盤のマナクリーチャーを焼くことのほうが重要です。《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》では《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara(ARB)》コンボに対処できませんしね。《終止/Terminate(ARB)》を再びメインデッキに投入する必要があるでしょう。


というわけでちょっとつくりかえてみた。

『苫小牧名物海鮮ジャンド 死霊抜き』

メインデッキ:60枚

【土地:26枚】
3《森/Forest(ROE)》
3《山/Mountain(ROE)》
3《沼/Swamp(ROE)》
4《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》
3《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches(WWK)》
1《野蛮な地/Savage Lands(ALA)》
1《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis(ALA)》
1《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》
1《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M10)》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs(ZEN)》
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》
1《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》

【クリーチャー:18枚】
4《朽ちゆくヒル/Putrid Leech(ARB)》
4《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax(ALA)》
3《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》
4《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》
3《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(M10)》

【スペル:16枚】
4《稲妻/Lightning Bolt(M10)》
2《終止/Terminate(ARB)》
3《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》
4《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》
3《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》


サイドボード:15枚
1《島/Island(ROE)》
1《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》
4《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter(ALA)》
9《従者/Squire(TSB)》


メタゲームって面白いけど、本当に怖いわ…。

続きはまた次回。

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