PLANECHASE その4 ~ZOMBIE EMPIRE~
2009年9月8日 MTG:カジュアルさあ、4回に渡って紹介してきたPLANECHACEの構築済みデッキと次元カード。
いよいよ今回が最後となりました。
フィナーレを飾るのは、恐らくレアの合計金額がトップであろう黒単デッキです。
ではご覧いただきましょう!『ZOMBIE EMPIRE』!!
黒単ゾンビデッキとあって、黒の十八番が全て詰まってます。
①クリーチャー除去:《Hideous End》《残酷な蘇生》《増え続ける荒廃》
など
②マナ加速:《暗黒の儀式》《陰謀団の貴重品室》
③手札破壊:《朽ちゆくネズミ》《吸心》
④ライブラリーサーチ・ドロー強化:《ファイレクシアの闘技場》《女王への懇願》
⑤墓地利用:《屑肉の地のゾンビ》《グレイブディガー》《不隠な標》《不敬の命令》
⑥ライフドレイン:《吸魂》《魂の消耗》
⑦土地破壊:《ヘルドーザー》
これらを見ると、どちらか言うとコントロールデッキのように見えますが、《死の男爵》《アンデッドの戦長》というゾンビという部族効果を利用した全体強化や、《隆盛なるエヴィンカー》といった黒単用の全体強化があるという点から見ても、ビートダウンまでできる万能デッキと言えます。
しかも、《ファイレクシアの闘技場》《不敬の命令》《墓穴までの契約》といった、以前のスタンダードで使われていた強力なレアがあるため、一番シングル価格的にもお得なセットであるというのも強みですねw
ただし、このデッキの弱点として、万能であるがゆえに全体として丸く、尖ったデッキがブン回ったときなど後手に回ると弱いところがあります。
しかしながら、多人数戦では《ファイレクシアの闘技場》によるドローと《陰謀団の貴重品室》による大量マナによるバックアップによるコントロールはそうそう破れるものではないです。
黒コン使いの方にはお勧めの一品です。
では、最後の次元カードレビュー、行ってみましょう!!
《ナルコメーバ》達が描かれた美しいイラストです。
しかしその能力は、クリーチャーに《変身》を撃つという効果。
うまくいけば小さなクリーチャーが《神祖》になったりするかもしれませんし、さらに小さくなる可能性もあります。
chaos能力はマナのかからない《エルフの笛吹き》。コスト踏み倒しはどう考えても強力です。序盤で《エヴィンカー》出して勝負を決めてしまうことも可能ですからね…。
メルカディアン・マスクスで登場した、メルカディア市の市場です。
取引というか、物々交換というか、2人のライフを交換します。自分は能力を使うかどうか選べますが、相手には強制となるので、取引ではなく詐欺に近いですねw(《カイレン式交渉》か?)
chaos能力はパーマネントの交換。小さいクリーチャーを使って、相手のファッティを奪い取れ!!
ウルグローサの男爵ってことは、あの吸血鬼センギア男爵の領土ってことでしょうか?
効果はさすが黒の能力ってだけあって、黒以外にライフロスをどんどん進めていくことが可能です。手札やクリーチャー破壊との相性はいいですね。
chaosで強制的に捨てさせることが可能です。地味ですが、対戦相手全員というのは強力ですよ。
一見黒単デッキとは関係なさそうな次元ですが、《ファイレクシアの闘技場》などで失ったライフを取り戻すことが出来るということを考えると、このデッキには非常にマッチしています。
chaos能力はもうなんか馬鹿げてます。ゲーム終了がどんどん遠くなる…。
MTGにおいて、黒といえばやはりこの次元。
ファイレクシアの疫病の効果でしょうか?能力は黒でないクリーチャーを1体ずつ倒していきます。
chaos能力はゾンビトークンがもらえます。倒した敵兵を《脊髄移植》で操っているんでしょうか?
最近の黒の次元といったら、やっぱりこのグリクシスでしょう!
効果はもちろん蘇生!
そしてchaos能力で《墓場からの復活》!!
まさしく黒!!!って次元ですね。chaos能力は相手の墓地のクリーチャーも奪えるのが魅力です。
どんどんライブラリーが無くなっていきます。chaosが出たら、さらに無くなります。
ゲーム後半だと、ライブラリーアウトの可能性すらあります。長期戦になったらこの次元には注意したほうがいいかもしれません。
イラストには《プレインズウォーカー・ニコル・ボーラス》のツノが見えています。ボーラスと何か関係があるのでしょうか?
効果は毎ターン終了時に手札総入れ替えですが、注目すべきはchaos能力。なんと次元デッキの上から3枚のカードのchaos能力を使えてしまいます!
《エローレン高原》や《ヴェリズ・ヴェル》だったらショボーンとなってしまいますが、《シヴ》や《セラの聖域》なんかが出ると形勢逆転も夢ではありません!!
シャドウムーアの次元。能力はシャドウムーアで初登場した萎縮を持たせるというもの。
またchaos能力もこのセットに収録されている《増え続ける荒廃》を撃てるというものだが、対象を3つとるため、クリーチャーが3体以上居ないと役に立ちませんので注意。
最後は砂漠。恐らくMTG初のエキスパンションであるアラビアンナイトの次元かと思われます。
効果は、土地を引けばライフを得られるが、それ以外なら砂漠で飢えて3ライフを失う…といったところでしょうか。
chaos能力は《時の満ち潮》。一種のタイムアドバンテージになるうえ、パーマネントを戻して確実に3ライフルーズを狙うことも出来ます。
以上!!
実際に遊んでみた感想としては、スタンやEDHのデッキを使うより、構築済みで遊んだほうが面白いです。
EDHとかだと、結構危険なコンボも多いんで(例:《ナヤ》+《露天鉱床》+《世界のるつぼ》)、つまらなくなっちゃうことも多々ありそうですし。
それに、構築済みは結構バランスよく作られているうえ、多人数戦に対応したカードも多いので、是非4人で遊ぶことをお勧めします。
また、ある程度なれてきたら、次元カードをシャッフルしてランダム化した次元デッキを使うとさらにカオス度アップ!!
なにが飛び出してくるか分からないゲームというのも、なかなか楽しいですよ~。
ではみなさん、またの機会にお会いしましょう。
いよいよ今回が最後となりました。
フィナーレを飾るのは、恐らくレアの合計金額がトップであろう黒単デッキです。
ではご覧いただきましょう!『ZOMBIE EMPIRE』!!
【デッキ名:ZOMBIE EMPIRE】全60枚+planer deck10枚
〔土地:26〕
23《沼/Swamp》
1《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers》
2《ヒル溜りの沼/Leechridden Swamp》
〔クリーチャー:20〕
2《ただれたゴブリン/Festering Goblin》
1《屑肉の地のゾンビ/Dregscape Zombie》
1《朽ちゆくネズミ/Rotting Rats》
1《腐敗を導く者/Shepherd of Rot》
1《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》
2《青褪めた騎士/Cadaverous Knight》
2《ファイレクシアの食屍鬼/Phyrexian Ghoul》
1《死の男爵/Death Baron》
1《グレイブディガー/Gravedigger》
1《魂無き者/Soulless One》
2《アンデッドの戦長/Undead Warchief》
1《死体の収穫者/Corpse Harvester》
1《有毒グール/Noxious Ghoul》
1《隆盛なるエヴィンカー/Ascendant Evincar》
1《ネファージュ/Nefashu》
1《ヘルドーザー/Helldozer》
〔その他:14〕
2《暗黒の儀式/Dark Ritual》
1《無垢の血/Innocent Blood》
1《吸魂/Syphon Soul》
1《Hideous End》(Zendikarのプレビューカード)
1《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
1《女王への懇願/Beseech the Queen》
1《吸心/Syphon Mind》
1《墓穴までの契約/Grave Pact》
1《残酷な蘇生/Cruel Revival》
1《不隠な標/Beacon of Unrest》
1《増え続ける荒廃/Incremental Blight》
1《魂の消耗/Consume Spirit》
1《不敬の命令/Profane Command》
〔次元カード:10〕
《The Æther Flues/霊気筒》
《Cliffside Market/絶壁の市場》
《The Dark Barony/暗き男爵領》
《Fields of Summer/夏の平原》
《The Fourth Sphere/第四球層》
《Grixis/グリクシス》
《Lethe Lake/忘却湖》
《Pools of Becoming/生達の池》
《Raven’s Run/レイヴンの地》
《Sea of Sand/砂の海》
黒単ゾンビデッキとあって、黒の十八番が全て詰まってます。
①クリーチャー除去:《Hideous End》《残酷な蘇生》《増え続ける荒廃》
など
②マナ加速:《暗黒の儀式》《陰謀団の貴重品室》
③手札破壊:《朽ちゆくネズミ》《吸心》
④ライブラリーサーチ・ドロー強化:《ファイレクシアの闘技場》《女王への懇願》
⑤墓地利用:《屑肉の地のゾンビ》《グレイブディガー》《不隠な標》《不敬の命令》
⑥ライフドレイン:《吸魂》《魂の消耗》
⑦土地破壊:《ヘルドーザー》
これらを見ると、どちらか言うとコントロールデッキのように見えますが、《死の男爵》《アンデッドの戦長》というゾンビという部族効果を利用した全体強化や、《隆盛なるエヴィンカー》といった黒単用の全体強化があるという点から見ても、ビートダウンまでできる万能デッキと言えます。
しかも、《ファイレクシアの闘技場》《不敬の命令》《墓穴までの契約》といった、以前のスタンダードで使われていた強力なレアがあるため、一番シングル価格的にもお得なセットであるというのも強みですねw
ただし、このデッキの弱点として、万能であるがゆえに全体として丸く、尖ったデッキがブン回ったときなど後手に回ると弱いところがあります。
しかしながら、多人数戦では《ファイレクシアの闘技場》によるドローと《陰謀団の貴重品室》による大量マナによるバックアップによるコントロールはそうそう破れるものではないです。
黒コン使いの方にはお勧めの一品です。
では、最後の次元カードレビュー、行ってみましょう!!
The Æther Flues/霊気筒
Plane — Iquatana
あなたが霊気筒へプレインズウォークしたときかあなたのアップキープの開始時に、あなたはクリーチャーを1体生け贄に捧げてもよい。 そうした場合、あなたのライブラリーの一番上のカードを、クリーチャー・カードが公開されるまで公開し続け、そのカードを戦場に出し、その後これにより公開された他のすべてのカードをあなたのライブラリーに加えて切り直す。
【chaos】:あなたが[chaos]を出すたび、あなたはあなたの手札にあるクリーチャー・カードを1枚戦場に出してもよい。
《ナルコメーバ》達が描かれた美しいイラストです。
しかしその能力は、クリーチャーに《変身》を撃つという効果。
うまくいけば小さなクリーチャーが《神祖》になったりするかもしれませんし、さらに小さくなる可能性もあります。
chaos能力はマナのかからない《エルフの笛吹き》。コスト踏み倒しはどう考えても強力です。序盤で《エヴィンカー》出して勝負を決めてしまうことも可能ですからね…。
Cliffside Market/絶壁の市場
Plane — Mercadis
あなたが絶壁の市場にプレインズウォークしたときかあなたのアップキープの開始時に、プレイヤー1人を対象とする。あなたはそのプレイヤーとライフの総量を交換してもよい。
【chaos】:あなたが[chaos]を出すたび、共通のカードタイプを持つパーマネント2つを対象とし、それらのコントロールを交換する。
メルカディアン・マスクスで登場した、メルカディア市の市場です。
取引というか、物々交換というか、2人のライフを交換します。自分は能力を使うかどうか選べますが、相手には強制となるので、取引ではなく詐欺に近いですねw(《カイレン式交渉》か?)
chaos能力はパーマネントの交換。小さいクリーチャーを使って、相手のファッティを奪い取れ!!
The Dark Barony/暗き男爵領
Plane — Ulgrotha
黒でないカードが1枚いずれかの領域からいずれかのプレイヤーの墓地に置かれるたび、そのプレイヤーは1点のライフを失う。
【chaos】:あなたが[chaos]を出すたび、各対戦相手はそれぞれカードを1枚捨てる。
ウルグローサの男爵ってことは、あの吸血鬼センギア男爵の領土ってことでしょうか?
効果はさすが黒の能力ってだけあって、黒以外にライフロスをどんどん進めていくことが可能です。手札やクリーチャー破壊との相性はいいですね。
chaosで強制的に捨てさせることが可能です。地味ですが、対戦相手全員というのは強力ですよ。
Fields of Summer/夏の平原
Plane — Moag
いずれかのプレイヤーが呪文を1つ唱えるたび、そのプレイヤーは2点のライフを得てもよい。
【chaos】:あなたが[chaos]を出すたび、あなたは10点のライフを得てもよい。
一見黒単デッキとは関係なさそうな次元ですが、《ファイレクシアの闘技場》などで失ったライフを取り戻すことが出来るということを考えると、このデッキには非常にマッチしています。
chaos能力はもうなんか馬鹿げてます。ゲーム終了がどんどん遠くなる…。
The Fourth Sphere/第四球層
Plane — Phyrexia
あなたのアップキープの開始時に、黒でないクリーチャーを1体生け贄に捧げる。
【chaos】:あなたが[chaos]を出すたび、黒の2/2のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
MTGにおいて、黒といえばやはりこの次元。
ファイレクシアの疫病の効果でしょうか?能力は黒でないクリーチャーを1体ずつ倒していきます。
chaos能力はゾンビトークンがもらえます。倒した敵兵を《脊髄移植》で操っているんでしょうか?
Grixis/グリクシス
Plane — Alara
あなたの墓地にある青か黒か赤のクリーチャー・カードは蘇生を持つ。 その蘇生コストは、そのカード自身のマナ・コストに等しい。 (そのカードのマナ・コストを支払う:それを戦場に戻す。 そのクリーチャーは速攻を得る。 次の終了ステップの開始時かそれが戦場を離れた場合に、それを追放する。 蘇生はソーサリーとしてのみ行う。)
【chaos】:あなたが[chaos]を出すたび、いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。
最近の黒の次元といったら、やっぱりこのグリクシスでしょう!
効果はもちろん蘇生!
そしてchaos能力で《墓場からの復活》!!
まさしく黒!!!って次元ですね。chaos能力は相手の墓地のクリーチャーも奪えるのが魅力です。
Lethe Lake/忘却湖
Plane — Arkhos
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上から10枚のカードをあなたの墓地に置く。
【chaos】:あなたが[chaos]を出すたび、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上から10枚のカードを自分の墓地に置く。
どんどんライブラリーが無くなっていきます。chaosが出たら、さらに無くなります。
ゲーム後半だと、ライブラリーアウトの可能性すらあります。長期戦になったらこの次元には注意したほうがいいかもしれません。
Pools of Becoming/生達の池
Plane — Bolas’s Meditation Realm
あなたの終了ステップの開始時に、あなたの手札にあるカードをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置き、その枚数に等しい枚数のカードを引く。
【chaos】:あなたが[chaos]を出すたび、あなたの次元デッキの一番上から3枚のカードを公開する。 公開した各カードの[chaos]能力が誘発する。 その後、これにより公開されたすべてのカードを、あなたの次元デッキの一番下に望む順番で置く。
イラストには《プレインズウォーカー・ニコル・ボーラス》のツノが見えています。ボーラスと何か関係があるのでしょうか?
効果は毎ターン終了時に手札総入れ替えですが、注目すべきはchaos能力。なんと次元デッキの上から3枚のカードのchaos能力を使えてしまいます!
《エローレン高原》や《ヴェリズ・ヴェル》だったらショボーンとなってしまいますが、《シヴ》や《セラの聖域》なんかが出ると形勢逆転も夢ではありません!!
Raven’s Run/レイヴンの地
Plane — Shadowmoor
すべてのクリーチャーは萎縮を持つ。 (それらはクリーチャーに-1/-1カウンターの形でダメージを与える。)
【chaos】:あなたが[chaos]を出すたび、クリーチャー1体と、他のクリーチャー1体と、他のクリーチャー1体を対象とする。その1体目の上に-1/-1カウンターを1個置き、その2体目の上に-1/-1カウンターを2個置き、その3体目の上に-1/-1カウンターを3個置く。
シャドウムーアの次元。能力はシャドウムーアで初登場した萎縮を持たせるというもの。
またchaos能力もこのセットに収録されている《増え続ける荒廃》を撃てるというものだが、対象を3つとるため、クリーチャーが3体以上居ないと役に立ちませんので注意。
Sea of Sand/砂の海
Plane — Rabiah
プレイヤーは自分が引いた各カードを公開する。いずれかのプレイヤーが土地カードを1枚引くたび、そのプレイヤーはライフを3点得る。いずれかのプレイヤーが土地でないカードを1枚引くたび、そのプレイヤーはライフを3点失う。
【chaos】:あなたが[chaos]を出すたび、パーマネント1つを対象とし、それをオーナーのライブラリーの一番上に置く。
最後は砂漠。恐らくMTG初のエキスパンションであるアラビアンナイトの次元かと思われます。
効果は、土地を引けばライフを得られるが、それ以外なら砂漠で飢えて3ライフを失う…といったところでしょうか。
chaos能力は《時の満ち潮》。一種のタイムアドバンテージになるうえ、パーマネントを戻して確実に3ライフルーズを狙うことも出来ます。
以上!!
実際に遊んでみた感想としては、スタンやEDHのデッキを使うより、構築済みで遊んだほうが面白いです。
EDHとかだと、結構危険なコンボも多いんで(例:《ナヤ》+《露天鉱床》+《世界のるつぼ》)、つまらなくなっちゃうことも多々ありそうですし。
それに、構築済みは結構バランスよく作られているうえ、多人数戦に対応したカードも多いので、是非4人で遊ぶことをお勧めします。
また、ある程度なれてきたら、次元カードをシャッフルしてランダム化した次元デッキを使うとさらにカオス度アップ!!
なにが飛び出してくるか分からないゲームというのも、なかなか楽しいですよ~。
ではみなさん、またの機会にお会いしましょう。
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